リスク許容度は変化し続けるため、取り扱いが難しい

雑記

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株式投資ではリスク許容度が投資の方針を決定づける程の重要な概念となりますが、これが非常に癖があり過ぎて、取り扱いが物凄く難しい。

そもそものリスク許容度とは、株式などの資産運用によって資産がマイナスとなった場合も耐える事ができ、また私生活への影響が生じないほどであるか、などの考えが存在します。しかしその基準は感情を含むものが少なからず生じること、また人それぞれの環境によって変化することに加え、また解釈は人それぞれによる上に、それを理解して飲み込む必要が生じる曲者です。

そして私自身のリスク許容度ついても、自分も良く基準を定められていない所があるのです。

ただし一応ながら基準をもってはいて、個人的な解釈として精神的に狼狽することがない(受け入れる事ができる)ぐらいが丁度良い程度だとは考えているのですが、その狼狽することが無いとは一体何か、というジレンマが生じるのです。

まず私が投資を始めた頃の話をしましょう。当時は個別株のみを触っていましたが、100株で20万円の銘柄を購入した次の日に、-1000円の含み損となりました。

当時はそれだけで焦った記憶がありますが、実は全資産の1%以下の非常に小さいマイナスとなっただけで、今考えると焦る必要のない程の額でした。つまりこの当時はリスク許容度が非常に低く、耐性というものがゼロに近かった訳ですね。この原因は知識が乏しかったというのもありますが、株式投資自体の経験がゼロだったために、その基準すら構築することが出来なかったことが要因として挙げられます。

そこから株式投資によってそれなりの経験をしたため、今では-1000円というのは気にも留めない事がほとんどです。年々投資額が増加しつつあるという背景があるにせよ、これは経験によってリスク許容度という基準をある程度には構築できたことが理由だとは考えています。ただし、マイナスに慣れてしまったという不甲斐なさがあるとも言えます(笑)

ましてや、昨今の相場では給与1か月分がたった1日で飛ぶことは平気であります。でも狼狽は昔ほど「あまりしない」のです。

このあまりしないといった理由については諸々の理由がありますが、主には投資環境が変化したことがあります。つみたてNISAやiDeCoなどの非課税口座によって、長期的な視点を半ば強制的に持つ必要がある環境が整っていること、また自身が口座を見ている余裕が無くなってきたこと等があります。

しかし、私生活に余裕がある時期には口座を毎日見ることが出来るのですが、その時に継続してマイナスになり続ける姿をみて、ある程度の狼狽を感じることもあるのです。いつまでマイナスとなるのか、暴落が始まるのかなど、変な感情が湧いてしまう場合がしばしばあります。

この通り、リスク許容度とは経験によって変化したという背景があったこと、また環境によって今後も変わってしまう可能性があり、このため自身のリスク許容度とは一体何なのか、と思う所が度々あります。ブレているとすら感じる事もあり、この概念との付き合い方に難しさに頭を悩ませます。

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