リスクプレミアムとは、リスク資産と無リスク資産との期待値の差のようなもの

解説

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株式投資においてはリスクプレミアムという単語が存在しますが、これはリスク資産の期待収益率と、無リスク資産の収益率の差を示すものとなっています。

リスクプレミアムはこの2点の差がキモになってくるワケですが、そもそもこの2つが何を示すかと言うと、簡易的に記述すると以下の通りとなります。

  • リスク資産 = 株式、REITなど
  • 無リスク資産 = 国債

リスク資産については言葉の通り、価格変動の大きい株式などが挙げられます。変わって無リスク資産については、信用度が非常く、価値が無くなりにくく安定した収益を期待できるようなもの、つまり国債が挙げられます。

そして、それぞれが幾らの収益を上げる事が期待されるのか、その差を取ったものがリスクプレミアムとなるワケですが、分かりやすく例として日本株式と日本国債という単語を用いて説明すると、以下の通りとなります。

もちろん実際の値は異なりますが、日本株式の期待収益率を5%で、そこから日本国債の収益は1%とすると、その差は4%となるため、リスクプレミアムは4%となります。かなりニュアンスは異なりますが、要は利回りの差を示すものと言うと、分かりやすいかもしれません。

更に例を挙げると、つまりリスクを取って日本株式に投資をすれば、日本国債に投資するよりも4%多い利益を上げる事が出来る可能性がある、という値がリスクプレミアムとも言う事が出来ます。

なお期待収益率とは、投資することによって恐らくこれ位の利益が得られる可能性があるだろう、と言うものです。変わって日本国債の場合は収益率という単語を用いる事が多いです。これは安定している事もあって収益の変動幅は小さいためです。

ちなみにこの場合の日本株式とは、TOPIXなどの株式詰め合わせセットとなる指数を示すことが多いです。要は市場の平均値を参考とする、という事です。

何のためにリスクプレミアムを使用するか

そもそもこの値を何に使用するかと言うと、主には投資をする際の判断に使用します。

つまり国債に投資を行う方が利益を得られるか、それとも株式に投資をした方が利益を得られる可能性が高いのか、天秤にかけるのに使用されることが多いです。

この使用方法について極端な例を出すと、例えば国債の利回りが3%で、株式の利回りが3%という、両方が同一の利回りとなる状況において、どちらの方に投資すれば良いかというと圧倒的に国債に投資をする方が良いと判断できます。

何故なら国債という圧倒的にリスクの低い資産に投資すれば、3%という利回りを得られるからです。低リスクで3%です。つまり株式に投資すると、高いリスクを背負う上に利回りは国債と同一という、どうしようもない状況であるためです。

しかし株式と言うのは成長も衰退もしますので、将来のリターンをを考えると、リスクプレミアムは絶対というものではなく、あくまで参考値とするものです。投資の原則でもある「未来は不確定」という事を考慮した上で、使用する必要があります。

またリスクプレミアムの値を出すには過去の値を参照する必要があるため、算出するには期間によって変動が出る事もあります。それによってブレが生じる事があるのも事実です。

もしリスクプレミアムを使用する場合は、例として6%であれば株式に投資を行うなどの判断に使用されますが、状況によって変動する値であるため、個人投資家が使用するには非常に難しいものがあります。そのため多くは投資機関などで用いられる事が多い値です。

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