長期・分散・積立は投資の基礎。これを念頭に置いた上で資産形成に臨みましょう

解説

にほんブログ村 株ブログへクリックで応援頂けると幸いです!

まず投資においては考え方が様々ありますが、その中で資産形成という言葉があります。資産形成とは自身のお金を作って行く、と言うものです。

この資産形成という表現も曖昧なものであるため拡大解釈が可能であり、それは星の数のほどと言って良いほど多岐に渡るものと私は認識しています。ですがその中で株式、債券、不動産、金などの資産に投資することによって自身のお金を増やしていく、そのような方法によって資産形成を行う方法があるでしょう。

今回はその資産形成の中で、株式投資についての基礎中の基礎である、長期・分散・積立について記述していきます。

長期

これは経済は拡大していく、その様な考え方から長期で保有すれば利益は出て行くという観点で解釈する方法が一つあります。

これは様々な見方があって色々なものを例を出すことは出来るのですが、一つの例として円という貨幣にスポットを当てると、過去には非常に高価なものとして扱われていた時代がありました。

この円は時間が経過することによって値が増大しました。昔は1円で大量のモノを購入出来た時代もありましたが、今や1円では何も買う事ができません。この円の移り変わりはインフレなどが原因として挙げられるのですが、結果として円の価値が減少し、現代では何十万円がないと生活が上手く回らない状態となっています。

この円という価値の減少に付いていくためには株式、債券、不動産、金などを保有することによって緩和することが出来ました。何故ならこれらの資産は円の価値に連動しているからです。

つまり前述の資産などを長期的に保有し続ける事によって価値が上がり、自身の資産が上昇し続けたという事です。これは経済が拡大したためです。

ただ途中で売却し、現金で保有し続けてしまうとその利益が得られなくなってしまいます。途中で株式という資産を手放すことなく保有し続ける事が出来れば、その経済拡大の恩恵にあずかることが出来る、その様な考え方です。

ただし経済と言うものは波があるので、必ず減少する時期と言うものが存在します。ですが、それを超えた先に待っているものとしては、経済は拡大していくという今までの実績というものがあるため、長期で保有することによって価値は増大していく、その様な視点から長期で資産を保有していくという見方が出来ます。

分散

資産それぞれに必ず衰退期というものが存在します。株式で例えるならば、一つの企業の業績が悪化して株価が下がるという現象が起こります。

一つの企業に全額投資してその後に上手く値上がりすれば良いですが、逆に値下がりした場合は巨額の損失を被る可能性があります。要は集中して投資をしてしまうと、値下がりによって資産が減少する大きなリスクを抱えてしまうという事です。

また値段が上がったらどのタイミングで売却すればよいのか、かなり難しい判断が伴います。下がった場合もしかりです。

そのため株式であれば多様な企業に投資して投資資金を振り分けるなど、分散させることによってリスクを緩和するという手段があるという事です。これは有名な言葉で「卵は一つのカゴに盛るな」というものがある位です。

また株式だけでなく、債券、金などに分散させるか、または適切な額の現金を保管しておく、その様な方法もあるでしょう。要は投資に関わる商品とは様々な特性を持つことから、適切に分散を心掛けるというのが重要です。

そしてこの分散というのは国という枠組みにも適用されます。日本だけでなく海外に投資することによって、全世界で分散して投資しようと言うことです。

成長する国もあれば、衰退する国もあります。日本は人口減少により衰退する国に分類されやすいですが、そういったリスクを考えていつ成長するか分からない国々にも適切な比率で分散して購入していく、これも重要な視点です。

積立

そもそも株式のセオリーとしては、安く買って、高く売る、これが基本ではあるのですが、いざ実践すると非常に難しく、一時的な価格マイナスによって精神的に揺さぶられて売却してしまうという事があります。そしてその売却時から数か月後に凄まじい値上がりが発生する、こんなシチュエーションはザラです。

株式だけでなく全ての投資に言える事ですが、将来を予測することは困難です。例えば明日は株価が上がるかどうかというものは未知数です。ハッキリ言って分かりません。経済に詳しい方々ですら予想を外してしまうのが投資の世界です。

この通り株価の予想は困難である、このシチュエーションでどうやって購入して行けばよいかとなりますが、一つの手段として挙げられるのが、定期的に一定額の投資を行い、資産を積み立てていく、という手法があります。

これが積立投資というものですが、その方法を例として示すと、毎月の初めに3万円づつ少しづつ投資を行うという方法です。この積立投資は購入する時の手法と言えます。

これによって株価が上がる、下がるなど状況を無視して購入する事にはなりますが、この毎月初めに購入するということによって、高く買い付ける事もあれば、安く買い付ける事もある、そうやって平均値に落ち着いていく可能性を信じるという見方をします。

悪く言ってしまうと、何も考えずにただ定期的に投資するとも考えられてしまうのですが、ですが前述の通り株価の動きなんてものは分かりません。その中で値が下がっている時に購入するというのは困難です。ましてやそれを狙うと、「もう少し待てば安くなる可能性がある」等の感情が邪魔して購入できないことも起こり得ます。

この様に無感情で、決められた手順、ルールに従って定期的に購入していく、これが積立投資です。

またこのルールに従うという方法は、全ての投資手法に適用できる非常に重要な部分でもあるということを、付け加えておきます。

総括

今回の内容を纏めると、以下の通りとなります。

  • 経済の拡大を信じて長期で保有することを考える
  • 集中した投資は避けて、様々な企業や国々へ分散して投資する
  • 少しづつ積み立てて投資し、ゆっくりと資産を積み上げる

この長期・分散・積立は基礎中の基礎ではありますが、一方で様々な見方もありますので、この記事の内容だけでは説明しきれないくらい奥が深いものです。

ですが基礎をしっかりと構築していかなければ、複雑な場面に遭遇すると判断が出来なくなってしまうケースは沢山ありますので、この3原則は必ず頭に入れておくことをオススメします。

タイトルとURLをコピーしました