SMBC日興証券のキンカブの概要と配当金再投資への展望

キンカブ

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SMBC日興証券ではキンカブというサービスがあります。これは金額で株式を購入するか、または株式を小数点以下で購入するというものです。

私はこのようなサービスをかなり重要視しており、今後の展開を相当に期待しているサービスです。何故なら配当金再投資の観点から超重要だと考えているからです。

そのキンカブ口座について、まず概要を記述していきます。

キンカブ口座の概要

通常の取引では株価150円のもの100株指定で150000円を支払って購入しますが、キンカブであれば例として以下2点の取引を選択することが出来ます。(厳密にはキンカブ口座はVWAPを参照して価格が決定します)

  • 金額指定:4000円払って26.66666株を取得する
  • 株式指定:11.5022指定して1726円支払う

金額指定か、株式指定かのどちらかを選択することができ、細かい金額で株式を保有することが出来ます。

多くの証券会社では単元未満株サービスにて1株から保有できますが、小数点以下の株式については購入ができませんでした。しかしこのキンカブでは小数点の株式を保有することが出来ます。

購入可能な銘柄と口座

東証、マザーズ、JASDAQに上場している株式、ETF、REITのうち、SMBC日興証券が選定した約3,700銘柄を購入することが可能です。(2018年11月時点)

また口座は、一般口座、特定口座、一般NISA口座と幅広く利用できます。これによって一般NISAでは金額指定で購入することにより、非課税枠を余すことなく使い切る事ができます。

ただしキンカブ口座で保有した銘柄には決議権がなく、また株主優待を受領することも出来ません。

株主優待を受領するためにはキンカブ口座から移動する必要がある

株主優待を受ける場合は少々注意点があります。前述の通りキンカブ口座では株主優待を受ける事が出来ないため、保護預かり口座というものに移動する必要があります。

まずこの保護預かり口座ですが、銘柄が単元(100株)に達した場合は「単元株振替」機能によって、キンカブ口座→保護預かり口座へと移動ができるというものです。

この保護預かり口座に株式を保管しておくことによって、株主優待を受領することが出来ます。また単元株自動振替(自動スイング)機能によって、自動で権利確定日に間に合うよう保護預り口座への振り替えを行ってくれる機能も存在します。

配当金はもちろん保有株式数によって決まる

小数点以下の株式であれば、それに従って計算された金額が入金されます。つまり端数株でもきちんと配当金が受け取れるという事です。

この点が非常に重要だと個人的には見ており、何故かというと配当金再投資に強みとなるからです。

購入時の価格はVWAPによって決定。そして手数料は取引金額による

購入時の価格はVWAPによって決定されますが、VWAPは売買高加重平均価格になりますので平均値となりやすい特性を持ちます。

つまり極端な値動きをした場合は高値での購入や、安値での売却というリスクを軽減することができますが、単純に考えれば逆の動きをすることもありますので注意が必要です。つまり狙っていた安値で買えなかったりという状況等です。これは利点も欠点も考えられる部分です。

そして手数料についてはスワップという考え方で支払う必要があります。このスワップは以下の状況によってコストが決定されます。

概算注文金額 スプレッド
買付 売却
100万円以下 0.0% 0.5%
100万円超 1.0% 1.0%

つまり概算注文金額が100万円以下であれば購入時はコストがかかりません。かなり大きい部分です。ただ概算注文金額という所には購入時に注意が必要です。

しかし売却時にはそれなりのスプレッドが掛かってしまうため、ここはデメリットと言えるかもしれません。0.5%だとしてもその支払う金額としてはかなり大きく、短期投資には向かない印象を受けることは事実です。

そのため長期的な購入を見通した上での利用となることがデメリットに近いのかと思う所はありますが、しかし100万円以下であれば定期的に買い付けを行っても無料となるため、使い方次第で十分すぎるサービスになり得ることは事実です。

以上がキンカブの概要となります。

なぜ配当金再投資に超重要と考えるか

端数株の存在です。これがキモであり、無視できないほどの超重要な概念になります。

配当金や分配金を受領してその資金を再投資する際には、必ずと言って良いほどお金が余ります。これは配当金が少なくて購入できない場合や、購入できた場合など、必ず起こりうる現象です。

このお金余りによって配当金が宙に浮いたりしてしまうワケですが、端数株というものがあると配当金を余すことなく再投資できるのです。これが非常に大きい。

これによって効率的な配当金再投資が可能となり、複利の効果を綺麗に実感できる可能性があります。この様なサービスは他の証券会社でも広まればと期待する次第です。

また自動で配当金を再投資してくれるサービスが追加されれば申し分ありませんが、今のところは難しそうですので、配当受領時に手動で購入が無難となりそうです。

終わりに

2019年6月にキンカブを購入しましたので、運用報告を作成しました。運用報告は数ヶ月に一回程度となりそうですが、以下のリンクより閲覧を頂けますと幸いです。

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