今や投資信託の世界は大きく変わり、低信託報酬、ノーロード、世界的に分散投資が可能などの投資信託が一般的となりつつあります。
その上でNISA、つみたてNISA、ジュニアNISA、iDeCoなどの非課税口座という強大な破壊力を持ったサービスが国の主導で整備され、投資環境は非常に恵まれた時代となりました。
その環境が構築されたのもここ数年での話であり、つまり私達は投資と言う観点だけでは恵まれたスタートラインに立っている状態と言えます。これは偶然に投資の世界に入ることとなった私達が享受することが可能である貴重な資源です。
しかし投資の基本的な部分は義務教育として存在している訳ではなく、投資を始めるということはイコール知識ゼロの状態から始めることが当たり前の世界です。
投資の世界においては、知識ゼロで商品を購入するのであれば雪山に全裸で挑むのと同然の状況です。投資信託の商品選択でも同一の事が言えます。
そのため私たちは投資の知識を求める必要があり、その上で何故自身が投資をしなければならないのか、しっかりと自覚して目標を立てる必要があるでしょう。
さて前置きが非常に長くなってしまいましたが、今回は投資信託での資産運用はお金の長期目標を立てるべき、という表題としています。ではその内容について記載して行きます。
投資信託では短期で大金持ちへはなれない。そのため予め目標を立てる必要がある
アクティブ運用を行う投資信託以外において、投資信託という商品は基本的にゆっくりとした資産運用となります。この理由は様々ありますが、その一つとして多くの投資信託はインデックスというものを用いており、これは平均値を目指しやすくなる特性があることから、結果として徐々にお金を増やすタイプになりがちになるためです。
これは個別株での売買よりは確実性が高く、多少リスクが減る代わりにプラス・マイナスの平均値によって資産を少しづつ増やすということです。そのため平均値を目指しやすい投資信託では長期的に資産運用を行い、長く見積もって資産を増やしてゆく必要があるのです。
ちなみに平均値ということは、そのデータを積み上げることによって値が平均値へと収束するという意味を持ちます。つまり投資信託は長期的な保有でマイナスとなるリスクが緩和されやすいという特性を持つことも意味します。
つまり投資信託というものは長期戦になりやすいことから、予め1年などの短期で保有するという目論見ではなく、10~30年以上という長期での保有を覚悟しておく必要があるということです。
そのため自身が何故お金を必要としているのか、目標は幾らなのかを設定しなければなりません。お金を含めた上での長期目標を立てた上で、投資信託を購入していくことが必須です。
なお投資大国のアメリカにおいて、多くの個人投資家はまず自身のマネーの流れを勘案した上でのプランを立てます。これは手元にある資金だけでなく、自身の収入を長期的に考慮した上でのプランです。
このプランにおいては短くても5年であったり、又は20~30年という長期において資産運用の計画を設計していきます。その上で自身の最終的な目標を設定していくのです。
私は今後のリスクを考えて資産運用をしています
私の場合はざっと考えると、今後は以下の費用とリスクを考慮して資産運用をしています。
- 子供の養育費
- 親の介護費
- 自身の健康が悪化した時の費用
- 予期せぬ出費
- 老後の費用
- お金に対する精神的余裕を持つため
上記の項目はどれも致命的なほどお金が必要となる可能性があるため、そのイベントが発生した際にお金が無ければ苦境に立たされることは目に見えています。
そのため資産運用にて少しでもその準備を整えることをしています。ちなみに目標は老後までに5000万の金融資産を構築出来るように、お金を貯める計画を遂行しています。その中でゆっくりと運用することが出来て、手間の掛かりずらい投資信託を少しづつ積み上げているということです。
ちなみに投資信託の資産運用ですが、今のところは20年~30年後くらいに売却する瞬間において、元本の1.7倍になっていれば御の字くらいを考えています。
終わりに
要約すると、投資信託はゆっくりとお金を増やす平均値を目指す形式の金融商品になりやすいため、きちんと10~30年など長期を見据えた上で購入していく必要があるということでした。
なお一攫千金を目指すのであれば個別株を売買するという非常にシャープな資産運用を行う必要があります。ですがこれは非常にリスクが高く、そこで大きな利益を出すのは1%などの極めて限られた方々しか到達できない領域です。さらに悪く考えると小数点以下の領域かもしれません。