【米国株ETF・XLI】資本財セレクト・セクターSPDRファンドの評価

2020年4月20日

今回のブログ記事は、資本財セレクト・セクターSPDRファンド(XLI)の私的評価を記載していきます。

早速内容を記載して行きますが、本記事の情報は2018年10月26日時点での情報となります。

概要

ステートストリート・グローバル・アドバイザーズ社(以下SSGA)より販売されている資本財セクター特化型ETFです。

このXLIを含む、各セレクト・セクター指数を9種類全て合わせると、S&P500指数の全銘柄が揃うという面白い構成をしています。そのためXLIはS&P500に含まれる企業群で構成されているという特徴があります。

米国の大企業の多くはグローバルに活動していますが、資本財セクターの企業もそれに属するため、かなり貿易の状況や為替に影響を受ける特徴を持つ銘柄がいくつかあります。2018年より起きている貿易戦争により減益を余儀なくされている企業もあり、今後の業績は注意する必要があります。

基本情報

対象インデックス 資本財セレクト・セクター指数
構成銘柄数 71
分配金利回り 2.20%
経費率(信託報酬) 0.13%
分配頻度(基準月) 3月、6月、9月、12月
投資対象 米国

信託報酬は0.13%ではありますが、セクター特化系のETFとしては申し分ない低さと言えるでしょう。

分配金利回りは、直近で市場の冷え込みがあったため約2.20%とそこそこ高くなりました。構成銘柄は71と多く、SSGAのセレクトセクターのシリーズにおいては比較的に多い方と言えるでしょう。

次に、上位10銘柄を確認しましょう。

順位 保有銘柄 構成比
1 ボーイング 8.96%
2 3M 5.12%
3 ハネウェル 5.11%
4 ゼネラル・エレクトリック 5.00%
5 ユニオン・パシフィック 4.91%
6 ユナイテッド・テクノロジー 4.34%
7 ロッキードマーチン 3.65%
8 ユナイテッド・パシフィック 3.54%
9 キャタピラー 3.16%
10 CSX 2.54%

航空産業のボーイングが最も高く、次に超多角的企業の3M、3位じゃ電子制御システムや自動化機器のハネウェルと、超有名で超巨大な企業群が名を連ねています。

そして様々な問題を抱えているため株価が急落しているゼネラル・エレクトリックが多く含まれており、そこが足を引っ張っている部分とも言えます。

また防衛関連としての銘柄が散見されることもあり、情勢に緊張が走ったり、有事の際に力を発揮する企業群が見受けられるという特徴もあります。

続いてセクター比率を確認していきましょう。

セクター 比率
航空宇宙・防衛 28.96%
コングロマリット 16.54%
機械 14.76%
陸運・鉄道 10.52%
航空貨物・物流サービス 7.05%
電気設備 5.03%
旅客航空輸送業 4.70%
商業サービス・用品 3.94%
専門サービス 3.15%
建設関連製品 2.78%
商社・流通業 1.67%
建設・土木 0.91%

多くが超大型の機器を販売する企業で構成されるセクターが見受けられます。特に航空宇宙・防衛が特化しており、過去より米国が力を注いできた部分に集中しています。

極端なことを書きますと、ある意味で日本の資本財セクターは地上に特化しているとすれば、米国側は空と地上を兼ねるとも言えます。

トータルリターンは高いが・・・

今までの実績を確認することを目的として、XLIと、S&P500とのトータルリターンを確認していきましょう。なおデータはmyINDEXより取得しており、2018年9月末時点でのデータとなります。

ETF 年率平均
1年 3年 5年 10年
XLI 12.4% 18.6% 13.3% 12.2%
S&P500 17.9% 17.3% 14% 12%

短期はS&P500に負けている傾向にありますが、長期ではそこまで差がないことから資本財セクターの強さが垣間見えます。

XLI利益を大きくけん引したのはボーイングと言えるのですが、米国の景気がかなり堅調であることと、全世界の景気の調子が良かったことから、世界的に機器販売などにより活躍する資本財セクターが全体的に好調であったことがこのリターンをもたらしました。

しかし正直なところ直近の市場の冷え込みを考えると、2018年9月末時点のこの年率平均を出すことはかなり悩むところがあります。今後は数%とリターンが変わる可能性が高く、上記ほどの恩恵を受けることが出来るかは、慎重に考える必要があるでしょう。

総括

貿易戦争の絡みもあり、キャタピラーなどの一部企業はかなり厳しい展開を余儀なくされることと考えます。

もともと資本財セクターは値上がり益が主体に近いところはありますが、昨今の値下がりによって分配金利回りが徐々に魅力的な数値になりつつあります。ですが企業の未来業績を織り込んだ上で出ている値下がりであることも忘れてはならない点です。

また軍需産業が多く、有事の際は一部の銘柄に期待できるものもあるため、その点を加味して行くというのも面白いかもしれません。

XLIは素晴らしい企業で構成されているETFではあるため、通常であれば優秀な商品であると私は述べることになります。しかし市場がナイーブになりつつある昨今ですから、私としては上位10銘柄あたりの業績を考えつつ、分配金利回りと長期金利の整合性を取った上で、選考すべきセクターであると見ています。

終わりに

投稿した全ての米国株・ETFの評価記事を以下に貼り付けておきますので、お時間がある時にご確認を頂ければ幸いです。

・米国株・ETF 評価記事一覧

また月並みではありますが、投資は政治・経済に大きく左右される先の見通しが極めて困難で混沌とした世界であるため、確証が得られません。そのため投資は自己責任でお願いしてしまうことをご容赦ください。