【投資信託】三井住友・配当フォーカスオープンの評価-高配当株主体の分配型

今回のブログ記事は、三井住友・配当フォーカスオープンの私的評価を記載していきます。なお1年に一回の分配金が出るファンドであり、その利回りは1~3%台のレンジとなっています。またタコ配が無く制御されているのが面白い投資信託です。

では内容を記載していきますが、本記事の情報は2018年10月27日での情報となります。

三井住友・配当フォーカスオープンの商品概要

ファンド形態 アクティブファンド
ファンド方式 ファミリーファンド
信託報酬 0.9072%
実質コスト 1.046%
組⼊銘柄数 75
ポートフォリオの予想配当 3.3%
投資信託の分配金 あり
投資対象 日本
純資産 52.19億円

純資産は52億であるため、現時点では償還の危険性は低いと言えます。なお設定日は2004年6月22日という古参のファンドではありますが、この5年間ではおよそ30億~50億の範囲で推移しており、影ながらそれなりのユーザが存在するようです。アクティブファンドであるため信託報酬は中々の高さに設定はされていますが、実質コストは1.046%と抑えられてはいる方です。

そして組⼊銘柄数は75とそこそこの数を分散させ、ポートフォリオ上の予想配当利回りは3.3%と高い状態で設定されています。なお実際の分配金は1~3%台に抑制されているため、信託報酬との整合性を取りつつ制御されています。

そして商品名から察することが出来る通り、この投資信託では分配金が発生します。もちろん分配金の出ない方が再投資の観点から圧倒的に良いのですが、基準価格自体は上手く上昇しているためその点は問題ないと言える状態です。またその分配金と成績の推移は以下の通りとなります。

決算日 分配金 落基準 分配金
利回り
2018年01月25日 410 21324 1.92%
2017年01月25日 430 16041 2.68%
2016年01月25日 380 14236 2.67%
2015年01月26日 290 12415 2.34%
2014年01月27日 250 11078 2.26%
2013年01月25日 180 8399 2.14%
2012年01月25日 120 6904 1.74%
2011年01月25日 120 8117 1.48%
2010年01月25日 120 8028 1.49%
2009年01月26日 100 6846 1.46%

ただ前述の通り分配金はおおよそ1~3%台に推移しており、基準価格の気になる減少もなく上昇をしているため、タコ配に極力ならないように制御されている印象です。リーマンショック後の2009年は厳しい基準価格ではありますが、2013年以降は息を吹き返したかのように値上がりが続いています。これは日本株主体であることから、アベノミクスの恩恵を受けて異常に値上がりしたという印象です。

次にセクター比率は以下の通りとなっています。

業種 比率
情報・通信業 14.8%
サービス業 13.9%
卸売業 12.1%
建設業 10.2%
化学 5.8%
その他製品 5.5%
機械 5.1%
銀⾏業 5.0%
小売業 3.2%
輸送⽤機器 2.8%

セクターは分散されており、バランスが取れているとの印象です。情報・通信業セクターが最も多いですが、これは次に示す組み入れ銘柄数を見ると片鱗が見えるかと思います。

銘柄 比率 配当
利回り
NTTドコモ 2.1% 3.9%
KDDI 2.1% 3.2%
日鉄住金物産 2.0% 3.9%
JXTGホールディングス 1.9% 2.3%
ジェイエイシーリクルートメント 1.9% 2.5%
日特建設 1.9% 3.8%
DIC化学 1.8% 3.1%
あおぞら銀行 1.8% 4.5%
スター精密 1.8% 3.2%
SRAホールディングス 1.8% 3.0%

高配当で通信業で有名な、NTTドコモとKDDIが2大巨頭として君臨しています。日鉄住金物産やJXTGなどの鉱物系も含まれているところが少々面白いですが、上位10銘柄では2%以上の高配当銘柄を選考しているようです。




年率平均は中々高い

年率平均
1年 3年 5年
-4.91% 9.22% 13.93%

上表は分配金込みのリターンであり、また情報は楽天証券から取得しております。

直近で市場の冷え込みがあったため1年リターンは低く推移している状態ですが、5年リターンは申し分ない高さです。

昨年までの世界的株価上昇と、アベノミクスに伴う日銀のETF買い付けによる恩恵を受けていることが主要因ではあると考えますが、上手くファンドの運用がされているという印象です。




総括

運用成績は優秀で面白い部分がありますが、およそ株式100%の投資信託であるためリセッション時には50%以上の下落を覚悟しなければなりません。

そしてこの投資信託は基準価格の上昇による利益を目論みつつ、分配金を受け取る形式の商品と言えるでしょう。またタコ配が無いことは好感が持てます。

今までの異常な上昇相場でかなり上手く運用できたことが挙げられるため、今後も継続するかは不明です。市場環境の変化や、不適切な株を運用してしまった場合はかなりの下落も考えられるでしょう。

またアクティブファンドとなりますので、信託報酬は高くつくという所もあることから、ポートフォリオに組み込む際はサテライト投資として購入する必要があるとの印象はあります。

そして最後に、これは投資信託全般に言えてしまう所ではありますが、特に高配当を選考する投資信託については自身はどの比率で分配金を受け取るのか、そしてファンド内部にてどのようにプールされるのかなど、そのような視点によって長期で保有する自信を持つことが可能な商品を選択する必要がある局面に来ていると私は考えているため、これからは今まで以上に自分のスタンスを明確にし、リスクとの整合性を取りつつポートフォリオに自信を持つことが重要となるでしょう。

■終わりに

投資信託の評価記事一覧を以下に貼り付けておきますので、お時間がある時に見て頂ければ幸いです。

・投資信託 評価記事一覧

そして月並みではありますが、投資は政治・経済に大きく左右される先の見通しが極めて困難で混沌とした世界であるため、確証が得られません。そのため投資は自己責任でお願いしてしまうことをご容赦ください。


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