【投資信託】eMAXIS Slim先進国株式インデックスの評価

2020年4月20日

今回はeMAXIS Slim先進国株式インデックスの私的評価を記載していきます。

なおiDeCoでは松井証券で購入が可能です。複数の証券会社を調べましたが、その他では購入可能なところは見受けられず…でした。

では内容を記載して行きましょう。なお、本記事の情報は2018年7月23日での情報となります。

 

■eMAXIS Slim先進国株式インデックスの商品概要

日本株を含まない先進国に株式投資を行う商品です。ベンチマークとしては以下を使用しています。

  • MSCIコクサイ インデックス(円換算ベース)

1986年3月31日に算出が開始されてから32年という比較的に長い実績のある指数であり、多くの金融商品に使用されています。もちろん分配金込みのインデックスとなります。

また構成は以下の通りとなっています。

出典:eMAXIS Slim先進国株式インデックス 月次レポート

米国が66.97%という大半を占めていることもあり、上位15銘柄のほぼ全てが米国株式となっています。またグロースに近い銘柄が数点見受けられますが、他の多くのインデックスで組み入れられているものと似たような部分があると言えます。米国に多くを依存しやすい所はありますが、良い意味でも悪い意味でも米国の成長を多く取り込める、といった所です。

セクター分類としては1位が情報技術であり比率は約19%と高めです。2位は金融の約17%となります。おおよそではありますが、同一インデックスを使用する他の商品から類推すると約1.5~2.0%の配当金がファンド内で再投資されるでしょう。

また2018年04月25日に決算がありましたが、その際に分配金は出ておりません。設定日が2017年02月27日という比較的に若い商品であるため一回の決算しか通過していませんが、課税繰り延べの観点から今後も出ないことを祈る必要があります。

■他のeMAXIS Slimシリーズ一覧との比較

ファンド名 カテゴリ 1年間
リターン
信託報酬 純資産総額
eMAXIS Slim国内株式(日経平均) 株式 0.17172% 3.50 億円
eMAXIS Slim国内株式(TOPIX) 株式 9.15% 0.17172% 30.64 億円
eMAXIS Slim全世界株式(除く日本) 株式 0.15336% 15.11 億円
eMAXIS Slim全世界株式(3地域均等型) 株式 0.15336% 3.35 億円
eMAXIS Slim先進国株式インデックス 株式 11.85% 0.11826% 168.28 億円
eMAXIS Slim米国株式(S&P500) 株式 0.1728% 5.72 億円
eMAXIS Slim新興国株式インデックス 株式 0.2052% 73.59 億円
eMAXIS Slimバランス(8資産均等型) バランス 4.68% 0.1728% 138.97 億円
eMAXIS Slim国内債券インデックス 債券 1.09% 0.15012% 17.78 億円
eMAXIS Slim先進国債券インデックス 債券 0.91% 0.1836% 21.45 億円

赤字とハッチングにて示した部分が本商品となります。1年リターンでは11.85%という大きい数字を叩き出しており優秀であることが伺えますが、このインデックスの過去データを参照した場合、リーマンショックを含む10年の期間とすると平均で年率7.6%のリターンが見込めたことでしょう。

信託報酬は0.11826%とeMAXIS Slimシリーズの中では一番低く、三菱UFJ国際投信がこの商品に賭ける将来性と情熱には凄まじいものがあると言えます。また同一のインデックスを使用する他社の商品と比較してコストとしては非常に低く設定されています。

純資産も168.28億円と大きいため償還の危険性は非常に低く、安心して投資が可能でしょう。日本株を含まず、分散して先進国株式に投資をするのであれば検討する価値のある商品です。

■他との商品比較から考える

同一インデックスを用いる投資信託で、信託報酬の低さだけをピックアップすると以下の2強となっています。

カテゴリ 銘柄 信託報酬
投資信託 eMAXIS Slim先進国株式インデックス 0.11772%
ニッセイ外国株式インデックスファンド 0.11772%

他の投資信託については信託報酬が0.2%以上であるため、eMAXIS Slimの低さはやはり優秀です。ニッセイも肩を並べる非常に良い商品ではあるのですが、過去に数回と大きいトラッキングエラーが発生しており、価格変動の大きい日には注意が必要な商品です。

 

その他、様々なインデックスやETFと年率リターンを比較して行きましょう。ETFや純粋なインデックスが混ざりあっていますが、どうかご容赦ください。またデータについてはドルベースでmyINDEXより取得しており、2018年6月末時点でのデータになります。

対象 商品 1年 3年 5年 10年
米国 S&P 500 (eMAXIS Slim S&P500) 14.4% 11.9% 13.4% 10.2%
米国 DIA(NYダウ) 15.0% 13.4% 12.5% 10.2%
米国 VTI 12.6% 10.8% 12.7% 10.0%
先進国 MSCI コクサイ・インデックス(eMAXIS Slim先進国株式インデックス) 11.8% 9.3% 10.8% 7.2%
全世界 VT (楽天全世界株式インデックス) 9.2% 7.9% 9.3% 6.0%

S&P500とDIA(NYダウ)に関しては米国が好調であることから流石のリターンであるとは言えます。一極集中のリスクを受容して利を求めるのであれば、投資信託で言うと「eMAXIS Slim S&P500」や「ifree NYダウインデックス」を購入する方がリターンが良いでしょう。

当然ながらeMAXIS Slim先進国株式インデックスは数%と成績が低めになりますが、分散されているため当然の結果であるとも言えます。分散の効果についてはアメリカの景気に陰りが見えた際などに発揮する可能性等が考えられますので、リスクを下げるという意味では分散に効果があるでしょう。

10年という長い期間で10%のリターンを叩き出す米国に一極集中するのも当然アリだとは思いますが、将来の経済構造に何が起こるか予測が困難であるため、日本を含まない先進国に株式を割り当てて、リスクを分散する意味でeMAXIS Slim先進国株式を選ぶという選択肢もアリであると考えます

 

■終わりに

eMAXIS slimシリーズを含めた、全ての投資信託の評価記事を以下に貼り付けておきますので、お時間がある時に見て頂ければ幸いです。

・投資信託 評価記事一覧

そして月並みではありますが、投資は政治・経済に大きく左右される先の見通しが極めて困難で混沌とした世界であるため、確証が得られません。そのため投資は自己責任でお願いしてしまうことをご容赦ください。