【日本株ETF・1577】日本株高配当70ETFの評価-分配金利回りは2.7%近く

日本株で高配当と言えば様々な銘柄がありますが、その中で70銘柄を詰め合わせたETFがNEXT FUNDS 野村日本株高配当70連動型上場投信 (1577)で、愛称としては日本株高配当70ETFになります。

分配金利回り(配当利回り)としては2.7%付近であり、ETFにしてはそこそこ高い部類と言えます。高配当が好きな私としては分散性の観点から注目しているETFではあります。

以下より内容を記載していきます。なお、本記事の情報は2018年10月24日時点での情報となります。




基本情報

対象インデックス 野村日本株高配当70
コード 1577
構成銘柄数 70
分配金利回り 約2.7%
純資産 947億円
信託報酬 0.3456%
分配頻度 年4回(1、4、7、10)

純資産については947億円とかなり大きな資金が流入しており、人気の高い商品であることが伺えます。そして名称に70と付くだけあって構成銘柄数は70です。

信託報酬は0.3456%とETFの中では少々値が張りますが、銘柄をある程度制限したETFは信託報酬が高くなる傾向にあるため、致し方ないかなと思う所です。

分配金利回りは約2.7%であり、これは記事を記載している時点で日本株を含む全世界の株価が急落したため、この分配金となっています。なお分配頻度は年4回であり、米国企業のように短いスパンで貰えることが個人的には嬉しい点です。

そしてこのETFは年に4回の分配金が支払われます。企業の決算に合わせた形になりますが、多くの企業は権利確定月が3月と9月になりますが、それに近い4月と10月の分配金は多く受領することとなります。

ちなみにこのETFの月次報告書では、野村日本株高配当70指数の予想配当利回りが3.1%となっており、ここからファンドを経由してユーザに分配金が支払われることになりますが、それは2%台の付近になることでしょう。

少々長くなってしまうため大変恐縮ですが、次に25銘柄の全てと、セクター比率を一気に確認しましょう。

No コード 銘柄 比率
1 8473 SBIホールディングス 2.90%
2 4568 第一三共 2.59%
3 4523 エーザイ 2.42%
4 8729 ソニーフィナンシャルホールディングス 1.94%
5 4503 アステラス製薬 1.88%
6 8002 丸紅 1.87%
7 2768 双日 1.75%
8 4704 トレンドマイクロ 1.68%
9 4676 フジ・メディア・ホールディングス 1.66%
10 8031 三井物産 1.64%
11 8766 東京海上ホールディングス 1.64%
12 6460 セガサミーホールディングス 1.61%
13 4902 コニカミノルタ 1.56%
14 9504 中国電力 1.56%
15 8593 三菱UFJリース 1.55%
16 6952 カシオ計算機 1.55%
17 9437 NTTドコモ 1.53%
18 8309 三井住友トラスト・ホールディングス 1.50%
19 8308 りそなホールディングス 1.48%
20 8001 伊藤忠商事 1.46%
21 4061 デンカ 1.46%
22 6178 日本郵政 1.46%
23 4202 ダイセル 1.45%
24 8316 三井住友フィナンシャルグループ 1.43%
25 9433 KDDI 1.41%
業種 比率
銀行業 12.2%
化学 8.0%
医薬品 8.0%
情報・通信業 7.5%
電気機器 7.3%
その他業種 55.6%
その他資産 1.3%

日経平均に名を連ねる大企業と、それ以外の企業をミックスしています。基本的には高配当銘柄の大型株での構成を主体とする方向ではあるようです。また上位25銘柄においては、配当利回り2~3%付近の銘柄で固められている印象です。

そしてセクター比率についてはある程度平均化されてはいるようですが、1位としては銀行業が君臨しています。




 

ETFの銘柄選択方針

 ・今期予想配当利回りが高い日本株70銘柄に集中投資する等金額型の指数。

・ 配当継続性に配慮して、過去3年間に経常利益がマイナスとなったことのある銘柄は組入対象から除外。

・ 本インデックスに連動するパッシブ運用商品が四半期毎に配当を支払うことを容易にするため、構成銘柄の決算期を 3, 6, 9, 12 月に限定。

・ 予想配当を定期的にモニタリングし、予想配当がゼロとなった構成銘柄は期中に除外して今期予想配当利回りが高い銘柄で補完。

・ 浮動株ベース時価総額や日次平均売買代金が小さい銘柄を組入対象から除外することで投資可能性に配慮。

引用:野村證券 野村金融工学センター

経営の状態が悪化すれば除外し、また予想配当が0となる場合も除外。そして市場で売買される株数の少ない銘柄については、流動性リスクの観点から除外する。

ということを主な銘柄選択方針として、定めているようです。

日本株特化型の高配当系ETFとの比較

配当込みのトータルリターンを見て行きましょう。データについてはmyINDEXより取得しており、2018年9月末時点でのデータとなります。

少々注意点がありまして、上記のデータは2018年10月の市場冷え込みの期間が含まれていないため、リターンが高く見えることになります。そのため現状としてはいづれも数%と低いという事をご了承ください。

ETF コード リターン(年率)
1年 3年 5年
日本株高配当70ETF 1577 9.4 11.3 11.4
日経高配当株50ETF 1489 10.2
iシェアーズ MSCI
ジャパン高配当利回り
1478 3.9

文字を赤くした行が、今回紹介している日本株高配当70ETFとなります。それ以外の2銘柄は若い商品であるため、3年以上の長期データがありません。

比較すると50ETFの方と肉薄しており、それなりに優秀であると言えるリターンを叩き出していると言えます。長期で見てもかなり高いリターンです。iシェアーズの方は低めで推移しておりかなり差が出ていますが、構成銘柄の違いに差が出たというところでしょう。

個人的で勝手な解釈になりますが、50ETFの方は後発で発売していること、そして配当金の量も50ETFの方が多いことから、70ETFを改良した商品のようにも見受けられます。ただ前述の通りリターンは肉薄しています。

そして勿論このデータは過去リターンであることと、どの商品も構成銘柄がかなり異なっていることから、今後はどの様に推移するかは未知数です。




高配当銘柄をミックスしたものをETF一つで保有できる点が強み

このETFで強みとなるのは、70銘柄という多くの銘柄に投資可能な分散性でしょう。通常であれば高配当銘柄は個別株で持つことが多く、そのリスクを直に背負うこととなってしまいますが、日経255の一部とそれ以外という構成にで保有することが可能であり、それぞれに利点と欠点はありますが分散されていることは確実です。

個別株の高い配当金を犠牲にするという欠点はありますが、ETFにて購入銘柄選定を行って貰うという観点もあり、それなりの利点はあるでしょう。ただ50ETFの方と比較して購入を検討する必要がありそうですが、保有銘柄の違いによって差が出る可能性も否定できません。

最後に、配当金を受領するときは2%台の後半で受領することになりそうですが、中々の利点が存在する良ETFの一つではあるでしょう。ですが購入する量を制御することを考えて、選択すれば良いと個人的には考えています。

終わりに

他の高配当系ETFの記事もありますので、以下に一覧ページを貼り付けておきます。お時間のある時に閲覧して頂ければ幸いです。

●日本株高配当系ETF

また月並みではありますが、投資は政治・経済に大きく左右される先の見通しが極めて困難で混沌とした世界であるため、確証が得られません。そのため投資は自己責任でお願いしてしまうことをご容赦ください。


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