【日本ETF・1477】iシェアーズ MSCI 日本株最小分散 ETFの評価-

今回のブログ記事は、スマートベータ型のETFである、東証にて購入可能なiシェアーズ MSCI 日本株最小分散 ETFの私的評価を記載して行きます。

以下より内容を記載していきます。なお、本記事の情報は2019年6月2日時点での情報となります。




基本情報

対象インデックス MSCI日本株最小分散インデックス
コード 1477
構成銘柄数 147銘柄
分配金利回り 約2.18%
純資産 115億円
信託報酬(税込み) 0.2052%
分配頻度(権利月) 年2回(2月、8月)

構成銘柄数は147となっており、日経225と比べると少しだけ少ないところはありますが、数の分散としては十分な程です。信託報酬としては0.2052%ですが、十分に安い方です。

分配金利回りについては分散型のETFらしい約2.18%となっており、高すぎず、低すぎずといった所です。なお分配頻度は年2回であり、2月、8月に設定されています。

上位10銘柄

銘柄 比率
日本電気 1.56%
セコム 1.56%
オリエンタルランド 1.53%
NTTドコモ 1.52%
日本電信電話 1.52%
東海旅客鉄道 1.52%
KDDI 1.51%
東日本旅客鉄道 1.51%
日本郵政 1.51%
日本マクドナルドHD 1.50%

大企業で埋め尽くされているイメージあり、またインフラ系の銘柄が多い印象があります。その中でもマクドナルドやオリエンタルランドなどの小売業、サービス業も含まれますが、身近に利用することがある企業群が多いと感じる所があります。

ただし上記銘柄については、数か月後には全く異なるものになっている可能性があります。

セクター構成

セクター 比率
陸運業 13.20%
小売業 10.46%
情報・通信業 9.08%
食料品 7.65%
電気機器 7.25%
電気・ガス業 6.66%
医療品 6.09%
サービス業 5.53%
輸送用機器 4.52%
銀行業 4.41%

上位10銘柄にJR系の銘柄が2つ見えたこともあって、陸運業が一位となっています。それ以外の銘柄としては、JR九州や、JR西日本、近鉄、名古屋鉄道などがあり、鉄道銘柄に配分を強めている印象です。ただし全体的にセクターのバランスはとっているようです。

インデックスの概要

1. リスク(価格変動)の最小化を目指してMSCIの選定する日本株の銘柄群を投資対象とします。

BlackLock公式より引用

大型・中型株を対象としたMSCIジャパン指数から不動産投信(J-REIT)を除外した銘柄をユニバースとします。株式ポートフォリオのリスクを最小化するために、銘柄間・業種間・ファクター間の相関関係等を考慮して最適化(銘柄選定及び銘柄のウェイト設定)を行います。

JPXより引用

上記2つの引用から読み取れることは、要はポートフォリオを組むうえで、銘柄やセクター等の相関が、ある基準に適合しているものを選定するが、主には価格変動のリスクを最小化するようにして銘柄を組み込むという事になります。

またスマートベータ型のETFとなりますので、その動作としてはアクティブとパッシブ投資の中間となる事が予想されます。そのため、銘柄についても1年間で数回の入れ替えが行われる可能性があるでしょう。

トータルリターン

日本株最小分散というくらいですから、日本株に分散して投資する代表的な指数である、日経平均とTOPIXとのトータルリターンを比較して確認していきましょう。

ここで比較に用いるのは、同じBlackLockから販売されているものを用いるとします。

ETF リターン(年率)
1年 3年 5年
iシェアーズ 日経平均 0.98 40.89 69.32
iシェアーズ TOPIX -6.9 28.55
iシェアーズ MSCI 最小分散 -5.69% 20.74%

上記は年率であるため、下落する年も、上昇する年も含んでの結果です。

1年リターンではマイナスとなっていますが、これは市場が荒れているため仕方がない事ではあります。しかし、日経平均に劣後し、またTOPIXに近いマイナスの値となっていることは、少し難しい状況となっていると言えるかもしれません。

また3年リターンでも一番低くなっており、弱めのポートフォリオとなっているのではないかと思う所ですが、ある意味、1~3年の値幅は一番抑えられているとも言えるため、リターンは劣後しているが、リターンの変動幅は安定しています。

ちなみに3年リターンはすさまじい値となっていますが、アベノミクスや米国の法人税減税などの影響もあり、今後はあまり参考にしない方が良いでしょう。

総括

中々と癖のあるETFですが、今後の推移に期待したいETFである、という所でしょうか。

一部銘柄の中には、日本郵政などヨコヨコの推移をする成長性の難しい銘柄を含んでいることもあり、その点は良くも悪くも、安定感を大事にするとも考えられます。またインフラ系の銘柄が散見されることもあり、価格の上昇を強く望むというよりは、安定したインカムという視点も出てくるのではないでしょうか。

日本株の中で強い銘柄で構成されている日経平均より安定感を示すことが出来れば、日の目を浴びる素晴らしいETFとなりそうですが、それは長い目で見なければならず、また変動がさらに大きくなる市場環境で試されるとも考えられるので、今のところは大人しいETFという印象です。

終わりに

月並みではありますが、投資は政治・経済に大きく左右される先の見通しが極めて困難で混沌とした世界であるため、確証が得られません。そのため投資は自己責任でお願いしてしまうことをご容赦ください。


スポンサードリンク