トルコリラの急落と、そのトルコのGDP

雑記

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昨今ではトルコのエルドアン大統領が色々と難しい動きをしているようで、トルコリラが酷い下落を続けています。

何とも言え無い程の凄い急落です。これはエルドアン大統領の利上げしない発言と、実際にはトランプ大統領の対トルコの貿易戦争砲が重なって炸裂したという所から波及しています。

そもそもこの問題の根本的部分の多くは米国の利上げが要因となっている訳ですが、トルコは頑なに利上げを行わないとのスタンスを大統領が示しています。インドは利上げして流石と上手く対応してきたとの印象を受けてましたが、トルコは対応が異なるようです。

なお日本市場もこの件で非常に影響を受けており、私のポートフォリオはREIT以外が急落となり-7万のおはぎゃーとなっていました。

 

なお、今回の記事で参考にさせて頂いたデータは以下の「世界経済のネタ帳」様より取得しています。

●世界経済のネタ帳 様

■トルコの名目GDPは結構大きい

順位 名称 単位: 10億USドル
1位 アメリカ 19390
2位 中国 12014
3位 日本 4872
4位 ドイツ 3684
5位 イギリス 2624
6位 インド 2611
7位 フランス 2583
8位 ブラジル 2054
9位 イタリア 1937
10位 カナダ 1652
11位 韓国 1538
12位 ロシア 1527
13位 オーストラリア 1379
14位 スペイン 1313
15位 メキシコ 1149
16位 インドネシア 1015
17位 トルコ 849
18位 オランダ 825
19位 サウジアラビア 683
20位 スイス 678

上記の表は195ヵ国中となりますが、トルコはおよそで日本の6分1となり結構大きい順位と値です。これだけのGDPを持ちながら為替が不安定となっているのですから、影響は非常に大きい。

そして、あくまで民間の借金は含まない政府のみの借金という数字にはなってしまいますが、185ヵ国中で対GDP比で見ると政府総債務残高は28.48%であり、これは156位であり下の方です。ですが金額にすると8826億トルコリラになり、これは日本円換算で約14兆円です。

周囲にある国々の銀行よりお金を借りていることと、全世界にトルコ債券をばら撒いていることから、やはりこのトルコが不安定になればやはり世界規模での経済に影響があるわけで、早急に安定化が望まれますが大統領の動きを見るとそれもどうなるか分かりません。

トルコの件により市場全体に逆風が吹いていますが、年末にかけて米国債の金利について動きが出てくることと考えますので、新興国は特に注意となりそうです。

■終わりに

私の証券口座のマイナス部分では特に新興国債券ETFが酷く、前日比-1万付近で推移しているため直撃の影響を受けている訳です。これが私のポートフォリオの中で新興国債券のベンチマークになっているのですが、この推移だと5~10年経過してプラマイ0くらいになるのではないかなと見ています。なお、内訳としてトルコは6%の保有です。

やはり海外債券というのは扱いが難しい。素直に国内債券であったり、ドル転して米国債で構成されておりドルで受け取ることの出来るETFのAGGかBNDを保持した方が何かと安定はするでしょう。

しかし今回のトルコの件は、また十年後などに行うであろう米国の金利上昇局面での参考にもなりうるわけで、金利上昇局面で国々がどの様な対応と取っていくのか記憶と記録をする必要がありそうです。

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