NISA恒久化の見送りについて思う事

一般NISAの恒久化案が8月頃に出ていましたが、各所での報道に出ている通り、これは見送られる形となりました。

これに関してもちろん私はガッカリしたことは事実ですが、恒久化案というのは攻めすぎたのかな、という私なりの後付けの印象が出てきたこともあり、それなりに方向性が見えてきた部分があるのではないかとも思います。

富裕層の優遇という理由に関しては…

一般NISAは年間120万の枠が容易されていますが、家庭や懐の事情によって使い切ることは可能でもあるし、不可能でもあります。

しかし見送りの理由として報道されている「富裕層の優遇」については、少し違うかなとの印象もあります。本当の富裕層であれば、120万という枠は一瞬で使い切ってしまうのではないでしょうか。

むしろ一般のサラリーマン向けとも言える額ではないかと考える所があり、富裕層という内容についてはあまり適合したものではない印象であり、その他の大きい意図があるのではないかと推察されます。

私は一般NISAをインカムゲイン用に使用しているため、無くなると結構ダメージが大きい

私はつみたてNISAに関しては将来のキャピタルゲインを目論んで使用していますが、配当を受け取ることが可能な一般NISAについてはインカムゲイン主体として使用しています。

要は一般NISAについては短~中期的な資金の流れを確保するため、使用しているという事ですね。遠い将来を見越すのであればつみたてNISAがベストだと思っている所はありますが、やっぱり多少なりにも足元を作るという意味で、インカムゲインというものを捨てきることが私は出来ないのです。

これは近い将来に何かがあった場合、つみたてNISAに全てを振ってしまうと取り崩しを行わなければならない危険性が増加するのではないか、と想像していることもあるからです。

このため、私はつみたてNISAだけでなく、一般NISAを好んで使用している側面があります。やっぱり配当や分配金の非課税というのは、給与が貧乏なサラリーマンである私にはかなり嬉しいと言えるのです。つまり将来に一般NISAが無くなってしまうと課税発生によりインカムが減少するため、かなり痛手を食らう印象です。

あと実際の「お金を口座に入れる」という意味では、つみたてNISAの方がかなりキツイのではと思っています。何故なら毎年枠を使い切るのであれば、長期で40万分の投資信託を購入する必要があり、これが非常に負担が大きい。

ですが一般NISAはロールオーバという機能があるため、5年間またはそれに近い期間で580万付近を用意すれば、それ以降は配当などによってある程度の資金調整を行えば済むという考え方もあります。ただし580万というお金を用意することはかなり難しいということも事実です。

しかし実際は自身の運用次第という側面があるため一概に言い切ることはできません。ですがその様な事もあって、この両口座は良い点と使い方が難しい点があるという、それぞれに特徴のある良いモノだという認識です。

救いがあるとすれば

まだ一般NISAには猶予があるため、今回の見送りによって将来が確定されたものではないことから、私は暫くは様子を見守るスタンスです。

また報道で、一般NISAの廃止は影響が大きいことから制度設計を見直した上で時限措置で存続させる方法を模索する、という内容もあり、何らかの制限を加えて存続が行われる可能性もあるとは考えます。

なお一般NISAはそれなりの大きさとなっており、無視は出来ないはずです。それを示すとすれば、2018年12月末の時点での状況は以下の通りという内容からです。

  • 685万口座が開設されていた
  • 証券会社の一般NISA口座残高:50877億円

要は5兆円近くの規模という事ですが、これが宙に浮く可能性があるのは市場への影響も大きいのではないかと考えられます。この点がどう見られるかというのも今後の争点となる部分もあるでしょう。しかし一般NISAは口座開設数も鈍化していることから、その点は気になるところです。

しかし現時点ではまだまだ先は分かりません。やきもきすることは事実ですが、金融庁さんの力を信じて一般NISAの行く末を見守りたいと考えます。


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