金というコモディティ金融商品

なぜ今になって金について記事を上げるかと言うと、今のうちに特性を把握しておいても問題はないかなと考えているからです。

株式だけでなく金というコモデティの特性についても認知することによって、何かしら相場への視界が広がる可能性だってあるかもしれない、との見方からです。

金については、投資をされている方は必ず何らかの形で認知しているでしょう。特にWealthNaviなどのロボアドをされている方については金etfを保有している事でしょう。

 

しかし金はあまり馴染みがなく、退屈な部分がありますのでグラフと要点だけでポンポン行きましょう。

 

■金のリターンは?

手っ取り早く、有名なシーゲル教授のグラフを示しましょう。


※NIKKEI STYLE様より拝借

はい!解散! と言いたいくらいリターンが低いです。金は株式の様に配当無しで値上りが大きいわけでもなく、そして債券のように元本が保証されてて利金が貰えるわけでもないため、ただ値上がりに期待するしかありません。

しかも金etfで有名な所と言えば、日本はETFS 金上場投資信託【1672】、米国のGLDが挙げられますが、0.4%ほどの信託報酬が掛かるため、お金を取られ続けるということになります。

他に金鉱株を挙げるとすれば、ABXなどがあるでしょう。こちらも現在のところはパッとしていません。



 

■金の価格はどの様な要因で動くのか

下記の要因が考えられます。

●上昇要因

要因 内容
大きな戦争が発生する(地政学リスク) リスクオフにより最後の安全資産とされる金に資金が移る
ドルの信用度が減少し、ドル安になる 基軸通貨の信用度が下がるため、リスクオフに金が買われる
大規模な経済危機が発生する リスクオフにより安全資産の金に資金が移る
国やファンドによって大量の金の購入が行われる 国は特に有事の際に備えて金を保有する必要があるため、経済に余裕があれば金の購入をする
金の供給が減少(鉱脈の枯渇など) 金は実質消耗品。工業、医療、食用など様々と使われるため、供給が無ければ枯渇して値段が上がる
金の需要が増加 工業、宝飾などにより金の需要が増加する

●下落要因

要因 内容
米国債の利回りが上昇する 債券の利回りが上がりリターンに魅力が出るため金が売却されやすいが、状況による。
経済が安定期に移る リスクオンにより株式などに資金が移る
ドルの信用度が上昇し、ドル高になる 金より信用度の高いドルに資金が移る
国やファンドが金を売却しなければならない事態となる 資金調達により、金が売却されるため
金の供給が増える(金が莫大に取れる鉱脈の発見など) 流通量が増加して価値が下がる
金の需要が減少 工業や医療など、金に代わる物質が使用される

そして金の価値はその時代の背景によって変わるため、現在は実際はもっと要因があり、それはこれからも変化すると考えますが、思いつく限りではこの通りです。


また上記で挙げたものは複合的要因にて発動するものもあります。

 

■グラフで見る金のチャート

1973年~現在までのグラフを示してみましょう。

※1kgに対するドル価格 グラフはGordPriceにて作成

赤線がリーマンショックになりますが、そこからリスクを避けるため金が継続的に購入され、最終的に1kgあたりざっくりで2万→5万と、3万ドル近くの値を上げています。

巨大な金融危機が起これば激しく値を上げるようです。

次は2016年6月~現在の、2年間のグラフを金融緩和と共に見て行きましょう。

上図の赤線はFOMCにて米国の利上げが決定した日です。実は相関があり、利上げの気配を察知か、又は実際に利上げが決定されると値が下がる傾向があります。これは米国債の利回りが良くなるため、金の魅力が下がるためです。

とはいえ直ぐに値を上げてたりするので、株式と同様に見極めが難しいところです。




■終わりに

リーマンショックのような巨大な金融危機が発生した場合は金関連のetf、株などにお金が集中する場合もありますが、今は価格が下がっています。

金を実際のポートフォリオに組み込む、というよりは債券を入れたほうが色々とリターンが良い気がするため、なかなか推奨が出来ないという悲しい所があります。

ちなみに話がそれますが、各国の中央銀行が多くの金を保有しており、1位はおよそ米国の8100トン、日本は8位でおよそ760トンと、凄まじく差があります。

 

なお2018年6月24日のところ、金は値を下げています。ここからは妄想が入りますが、金が売られている理由として、米国債に吸われているか、米国の利上げにて苦しくなった新興国などが資金調達のため金を売却しているのではないかと考えています。ソースはありません。

金の相場は株式と異なり一癖あります。しかし金が上がり続けるようであればリスクオフ相場に移行しているとも考えられますし、今後の相場において価格だけでも注目するのも良いかもしれません。


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