米国にて2017年12月に米税制改革法が成立しましたが、連邦政府の歳入は今後10年で約1.5兆ドル(約164兆円)の減収となる見通しも出ており、かつ2018年2月には今後10年間で1.5兆ドル(約164兆円)となるインフラ投資の詳細案が出ました。
上記から、国債の大量発行は金利の変動に繋がるため、今後は国債の発行状況がどのように推移するかについても見守る必要がありますので、TreasuryDirectの発行済み国債残高のデータをグラフ化しました。
単位:100億ドル、以下切り捨て
グラフの期間は2007年1月~2018年5月16日までであり、リーマンショックの期間を含みます。
2018年になりグラフに角度が付き発行数が増えてきたことが伺えます。ただし、これは2018年5月16日時点のデータであるため、残る7ヶ月にてどのように推移するか、見守る必要がありそうです。
なお、今週の米国債金利(イールドカーブ)は以下の通りでした。
日付 | 30年 | 10年 | 7年 | 5年 | 1年 | 1ヶ月 |
2018/05/14 | 3.13 | 3 | 2.96 | 2.85 | 2.28 | 1.7 |
2018/05/15 | 3.2 | 3.08 | 3.04 | 2.92 | 2.31 | 1.69 |
2018/05/16 | 3.21 | 3.09 | 3.05 | 2.94 | 2.32 | 1.69 |
2018/05/17 | 3.25 | 3.11 | 3.07 | 2.94 | 2.32 | 1.7 |
2018/05/18 | 3.2 | 3.06 | 3.02 | 2.9 | 2.32 | 1.68 |
また、今年の「米国金利」「米国債発行状況」グラフを貼っておきます。新規発行により金利がマイルドになっている期間があり、今後のFRBによる利上げと、増加すると推測されている新規米国債発行による戦いが見れそうです。
ただ、債券市場を含め今後の環境に依存するめ一概には言えないのが難しい所です。
単位:100億ドル、以下切り捨て
(一番上の青線が30年です)