昨今では日本の人口減少が叫ばれており、実際に毎年、減少傾向にあるのが現状となっています。
この現象は経済的に縮小を意味することから、国力の減少にも繋がること、また人口ピラミッドの関係から労働人口が将来的に減少することが約束されているため、非常に致命的とも言えることは確実です。
また日本の人口が近年まで減少を継続し始めた年に関しては2011年付近とも言われます。
過去の人口統計は、昨今の様に毎年と密なデータが広く蓄積・公表されていた訳ではないとの認識ですが、総務省のとある記事では、2011年に26万人の減少に転じてから、そこから本格的な人口減少が開始した可能性があるとの事です。
そして折角ですから、日本の人口については2010年~2018年までの8年間について数値を見て行きましょう。
- 2010年:12805万人
- 2018年:12644万人
つまり8年間で161万人の人口が減少したということになります。この161万人とは鹿児島県か、熊本県や、沖縄県あたりのいづれかが無くなるような凄まじい数とも言えますし、また言い方を変えると、一つの都市が無くなった位の考え方でも非常に大きな減少であります。
でもよくよく考えると、リーマンショック付近から人口減少が発生しており、色々な意味でターニングポイントであったのではないかと想像する所があります。
人口の数値だけでみると人口減少は凄まじいという認識が出来ますが、変わって株式投資などの視点で見ても致命的ではあります。これはこの現象が継続的になるのであれば、今後は日本の経済力が弱まっていく可能性が高いという事にも繋がるためです。
日本株に投資をしている身としては、頭を抱えたい位の厄介ごとではあるのですが、この影響は市場的な意味でもしばらく続くだろうとの個人的な見方から、日本株への投資は慎重になる部分があります。
しかしここで急に話を変えますが、この人口減少が止まり、人口増加の道筋が立った場合はどうなるでしょうか。
私は株式投資において、それなりに未来の話だとしても、今後はこの部分を視野に入れるべきでもあると考えています。直近の未来では人口が減少し続けるのは確実とはいえますが、しかし、それが永久に続くという保証もないのですよね。
もちろん人口減少の流れは長らく続く可能性が高いですが、それが転換する時期が必ず来るかもしれないと考えると、少しでも気が楽になりますし、そう考えておくことで、いつか日本株への投資に強い妙味が出てくる瞬間を掴むことが出来るかもしれません。
ただし、これは権力と凄まじいお金を動かすことが可能な政治によってのみ、この流れを変える事が可能なものと認識していますので、当分は先になる事を想定しますが、しかし生きている内にそれを拝むことが出来るのも、可能性があると言えるのではないでしょうか。