投資にはチャート分析やテクニカル分析は何らかの形で触れることがあると思います。
でもこれらは必要ないという論もある位で、その存在意義の判断は難しく、また人によっては適性が無ければ使い道のないシロモノであったりするでしょう。ましてや投資方法によっては全く必要が無かったりするため、人によってその需要と言うものはマチマチです。
でも私個人としては、これらの分析はそれなりに意味はあると考えている派です。と言うよりは、知らないよりは多少なりにも知っておいた方が株式投資の幅が広がる、という表現になるでしょうか。
投資とは、何らかの基準をもって行うものである
投資信託であれば、信託報酬だけでなく今までのリターン実績を例に取って購入することがあると考えます。これは過去のデータを参照して、それを基準にとって様々な商品と比較し、購入するという事です。
個別株についても、過去の業績やその推移、そして配当実績や各指標をもって購入することが基本となるでしょう。
この2点だけを見ても、何らかの基準を持って売買という行為に繋げるということが分かります。つまり必ず過去データを参照した上で、分析した後に売買するという事です。
そもそもですが、投資に限らず何かの行動・判断を起こすにしても、何らかの基準をもってその行為を行うということがしばしばあります。例えば、過去に上手く行ったという基準があるから、同様のことをするというのは良くある話でしょう。
つまり基準が無ければ、株式について購入してよいのか、売却して良いのか、全くというほど分からなくなってしまうのです。PARを参照できなかったり、過去の株価の推移を見ずに購入しろと言われたら、難しい話ですよね。
基準によって売買が行われる。そのためチャートが参照される
個人、機関を問わず株式市場に参加している以上は売買を行いますが、これは何らかの欲があって株式の取引を行うという事ですよね。そして、その売買の結果としてチャートが形成されるワケです。
そしてチャート分析、テクニカル分析については、過去のデータを基準としてその状況を確認していく手法ですが、やはり基準を取って売買に繋げるということになるのです。
例えば平均移動線を240日として見ると、これはおおよそで株式市場における1年間の営業日数となりますので、つまり1年間の市場の推移を示した平均移動線として見る事が可能であり、これで市場での年率に近いものを図ったりすることもあります。
つまりチャート、平均移動線などを分析した上で、推移を確認して売買に繋げるため、チャート等は売買に影響を与える事は少なからず考えられる話です。そのため私はどうしでも分析手法については無視ができない、という事です。
でもこの様な投資手法については、その流れを確立するまでの話だけでなく、運用していくにあたって相当な時間を要する作業だと思いますので、コアに投資をしていく方でないと難しいというのは否定できない所もあり、万人にオススメできるようなものではないとも考える所はあります。