米国債金利の推移2019年5月29日-短期債券の全てが逆イールドとなる

国債

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少し前には米中による貿易の軋轢が高まりを見せつつありましたが、結局のところ大きな改善は見られることなく、継続して協議が続けられる事となりました。

そのような中で、米国債利回りの状況について確認したところ、再び逆イールドに突入したと言える状況になってきました。早速ですが、2019年の米国金利の推移を確認して行きましょう。

※期間2019年1月2日~ 2019年5月28日

債券の種類が非常に多く、線が沢山あって見にくいのはご容赦ください。ちなみに短期国債とは1年以下の国債を指します。

1~6ヶ月の短期国債の4本はほぼ収束しているため、一番目立つ1か月の青い線を確認いただくと分かりやすいですが、3月の後半に一瞬だけオレンジの線に示す10年債を上回りましたが、直ぐに復調しています。しかし5月13日付近から逆イールドが復活しており、それが継続している状況となっています。

そして短期国債の中でも一番長い1年については茶色の線で示されていますが、5月23日に逆イールド化しました。これで短期国債は10年債を全て逆転し、逆イールドになったと言えるのではないでしょうか。

ただし逆イールドとなってからまだ3日しか経過していないため、慎重を期すのであれば、まだ経過を見守るべきだと考える必要がありそうです。ファーウェイに対する引き締めについてもそうですが、やはり米中による貿易戦争の結果に左右されやすい状況にあるため、その結論が長引くことによって市場がどの様な判断を下すのか、という所です。

米国債の金利に変化が生じ、私個人で気になる部分としては

債券の利回りが上昇した場合、それは債券市場からお金が流出したという事を意味するのですが、その流出したお金が何処に行くのかが読めません。それは株式に行くのか、金などのコモディティか、または別のモノに流入するのか、という内容です。

ちなみに、金などのコモディティが上昇する場面においては、貨幣価値に疑問符が付きつけられた際にその反応が見られる、という見方があります。これは貨幣の価値が危うくなりそうだという状況において、安全資産とされるものに資金が流れるという事です。

そして昨今では仮想通貨というものもあり、これも少々気になる部分です。何かとその概念と存在には問題が生じていますが、そこに市場があるというの事実であり、また購入の際には貨幣を使用して暗号通貨を入手するという概念があります。つまり資金の流入先として存在してしまっているのです。

これは過去の市場にはない状況であり、これも株式市場や債券市場に大きな揺らぎが見られた場合にどの様に作用するのか、かなり気になっている領域です。

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