【米国株ETF・XLB】素材セレクト・セクターSPDRファンドの評価

2020年4月20日

今回のブログ記事は、S&P500の素材セクターに投資可能な素材セレクト・セクターSPDRファンド(XLB)の私的評価を記載していきます。

早速内容を記載して行きますが、本記事の情報は2019年1月11日時点での情報となります。

概要

ステートストリート・グローバル・アドバイザーズ社(以下SSGA)より販売されている素材セクター特化型ETFです。

そしてこのXLBを含む、各セレクト・セクター指数を9種類全て合わせると、S&P500指数の全銘柄が揃うという面白い構成をしています。そのためXLBはS&P500に含まれる企業群で構成されているという特徴があります。

素材というと木材や鉄鋼などのイメージが強いですが、XLBは化学製品が主体となっています。石油から製品を作るものや化学物質の生成などもあります。

また素材となると製品を作成するための原料に近いものとなり、これは景気が悪くなると消費量が落ちて売り上げが下がることに繋がるため、景気循環株の側面を持ちます。

基本情報

対象インデックス 素材セレクト・セクター指数
構成銘柄数 25
分配金利回り 2.48%
経費率(信託報酬) 0.13%
分配頻度(基準月) 3月、6月、9月、12月
投資対象 米国

信託報酬は0.13%ではありますが、セクター特化系のETFとしては申し分ない低さです。

そして分配金利回りはそこそこの高さです。ただインカムを狙うETFかというとそうではないため、もう少し高い分配金利回りが欲しい所です。

そして構成銘柄は25とそこそこの比率となっており、制御されています。

上位10銘柄

順位 保有銘柄 構成比
1 ダウ・デュポン 21.52%
2 リンデグループ 14.80%
3 エコラボ 6.39%
4 エアプロダクツ・アンド・ケミカルズ 6.08%
5 ライオンデルバセル 4.62%
6 シャーウィン・ウィリアムズ 4.44%
7 PPGインダストリーズ 4.23%
8 ニューモント・マイニング 3.23%
9 インターナショナル・ペーパー 3.02%
10 ニューコア 2.98%

素材系は製品生産における根幹をなすもの、という面が強いためため、まず業務で関わらない限りは知ることの無い企業ばかりです。

ダウ・デュポンについては農業化学に関するものから食料化学、工業化学まで幅広いプロダクトを保有しています。

産業比率

産業別構成 比率
化学 75.39%
容器・包装 11.33%
金属・鉱業 8.97%
建設資材 4.31%

化学の割合が多く、変わって素材としてイメージが付きやすい金属・工業や建設資材の割合は低めです。

この比率からは高い技術力が必要な産業で構成されているという事が分かります。

トータルリターンはさほど高くはない

今までの実績を確認することを目的として、XLBと、S&P500とのトータルリターンを確認していきましょう。なおデータはmyINDEXより取得しており、2018年11月末時点でのデータとなります。

ETF 年率平均
1年 3年 5年 10年
XLB -7.4% 7.5% 5.9% 11.3%
S&P500 6.3% 12.2% 11.1% 14.3%

上記のデータは下落も上昇も含まれる期間となりますので、実際はマイナスとなる年もあります。

また注意事項として、これは2018年12月25日付近の急落データ含まないため、実のところは特に1年リターンは約7%近く低い状態です。そのため3年以上のデータをご確認いただく方が良いでしょう。

XLBの数値を見ると、短期ではリターンが低いことが分かります。特に1年はS&P500との差が致命的に出ており、これは貿易戦争や金利上昇による景気の鈍化に伴う未来の経済を見通したところが、リターンとなって表れたのだと推測します。

総括

強い景気敏感株の側面を持つことから、景気が上昇する局面においてはそれなりの強さを発揮するかもしれませんが、逆の弱くなる状態ではとことん下がる可能性があります。

そのため取り扱いの難しいETFと言えますので、購入する場合はきちんと動きを把握することが必要そうです。

そのため、素材セクターに特化したXLBを保有する際はに、その比率を強めに制御すべきでしょう。

終わりに

投稿した全ての米国株・ETFの評価記事を以下に貼り付けておきますので、お時間がある時にご確認を頂ければ幸いです。

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また月並みではありますが、投資は政治・経済に大きく左右される先の見通しが極めて困難で混沌とした世界であるため、確証が得られません。そのため投資は自己責任でお願いしてしまうことをご容赦ください。