2018年8月29日に、投資信託の積み立て注文で楽天カードのクレジットカード払いでの購入が可能になるという非常に衝撃なニュースが流れました。対象としては、一般、特定、NISA、つみたてNISAの口座であり、つまりiDeCoを除く口座で1%のポイントを取得できるというトンデモない仕様になります。
これにより楽天証券での投信積立の利回りが非常に良くなるため、私の中での評価はうなぎのぼりです。界隈の評判も上々に見受けられます。
楽天証券は投資信託の資金集めに力を入れていることは把握していましたが、ここまで本気になるとは思いもよらずとても驚いています。
情報が出ているサービスの概要
2018年8月31日時点で以下の情報が展開されています。
サービス開始日 | 2018年10月27日(予定) |
購入方法 | 投資信託の積立注文 |
購入可能額 | 月々5万円上限(年間60万) |
月々の買い付け イメージ |
100~50000円まで自由に |
ポイント獲得率 | 1% |
購入日の指定 | 設定期限、購入日指定の制限あり (設定は毎月12日まで、購入は毎月1日) |
月々のポイント獲得 イメージ |
月々最大5万円の購入で最大500ポイント (年間6000ポイント) |
対象商品 | 2500 (積立購入可能な商品) |
月々5万円の上限まで買い付けると毎月500ポイントの獲得が可能です。つまり年間で6000ポイントが獲得できるという、長期投資を考えた場合の投資信託の積立購入で、初年度だけ1%の利回りが獲得可能となるわけです。
上限が月々5万円と限られてはいますが、強制的に時間を分散しなければならないことから積み立て投資の意義としても合致します。
またクレジットカード支払いでのポイントとなるため通常ポイントでの獲得になるとの想定で記述しますが、この6000ポイントを再投資すれば更に投資信託の購入金額を積み立てて行くことが出来ます。
使い方を把握していれば流動性が非常に高いと言える楽天ポイントですから、楽天市場で消費することも出来ますし、楽天ペイを使ってサービス対象の外食店やローソンで消費する方法も可能です。
しかし個人的に非常に気になるのが、例えば月に5万円投資する場合に8つの投資信託を積み立てたケースにおいて、一つのファンドに対して6250円を支払って購入するわけですが、この際に端数の50円分がきちんとポイント換算されるのかどうかについてはまだ分からないため、検証の必要がありそうです。
要は合算した50000円として計算されるのか、個別の6250円として計算されるのか、どちらなのかな、という趣旨です。
ハッピープログラムと競合はしますが利点は十分
楽天銀行にはハッピープログラムというサービスがありその機能の一つに、楽天証券と自動スイープ機能で連携しておくと株式や投資信託の購入時に出金され、それがステージに応じた形で最大3ポイント付くというものがあります。
これが非常に凶悪で、ノーロード投資信託を100円で積み立てて一回に3ポイントをゲットし続けるという簡易に利回り3%を得る事が可能ではあります。ですがその労力は非常に虚無に近いものがあり、またやり過ぎるとサービス自体が廃止されるなど他者に迷惑が掛かったり、それ以外の何かよくない事が起きそうという部分も考えられました。
しかし今度のクレジットカードの購入には月々5万を投資可能で、自動設定で一気に500ポイントを獲得できるという優れた機能です。
また補足になりますが、楽天証券では投資信託の購入金額に応じて長期保有でポイントが付くというサービスがあり、投資信託を持てば持つほどポイントが貯まっていくというのがあります。
(ややこしいですが「資産形成ポイント」と「ハッピープログラム」2つのサービスがあって、どちらかしか恩恵を受けれないタイプです)
SBI証券にも同様の投資信託長期保有サービスがありますが、500ポイントなどある程度まとまった状態でなければ使用できない上に、ポイントの消費方法もとても限られていることから非常に使い勝手が悪く、そしてお金持ちの方しか恩恵を受けることができません。
他社とのサービスに差がついた
今回のサービスは投資信託の積立購入に限ったレベルの話ですが、年間60万という枠であるため、つみたてNISAの年間40万枠を考えると今回のサービスに容易に適合するところがあります。それでも20万円分があまってしまうくらいです。
当然他社にクレジットで投資信託を購入し、その購入金額分のポイントが付くというサービスは見受けられません。
今回のサービスは購入時に1%の利回りが得られるという異常なサービスであり、楽天ポイントというコンテンツと見事適合させているところを考えると、他社が真似する場合はどの様な手段を取るのか、その動向が注目されます。
終わりに
私はNISA口座をSBI証券にて開設していますが、投資信託はポイントの流動性もあって楽天証券で購入しています。今回のサービスが無事に反映されれば、つみたてNISAの口座開設をされる方が私の周りにいた場合は楽天証券一択でオススメしてしまうことになりますが、このまま楽天の独走を許すことなく、他社も追随してサービスの切磋琢磨がされるのか期待して見守ることとなりそうです。