【投資信託】SBI・全世界株式インデックス・ファンドの評価

投資信託

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今回のブログ記事はSBI・全世界株式インデックス・ファンドの私的評価を記載していきます。

では内容を記載して行きましょう。なお、本記事の情報の多くは2019年4月10日時点での情報となります。

SBI・全世界株式インデックス・ファンドの商品概要

対象インデックス FTSE グローバル・オールキャップ・インデックス(円換算ベース)
ファンド方式 ファミリーファンド
信託報酬 0.15%
実質コスト 約0.323% ※概算値
投資信託の分配金 今のところなし
投資対象 株式(全世界)
構成銘柄 約8000(対象インデックスによる推測値)
純資産 23億円

信託報酬自体は低く、また実質コストとしても0.323%と抑えられています。ただし設定日が2017年12月6日と若い商品であるため、信託報酬はもう少し収束する可能性もあります。

ちなみに実質コストを概算値とした理由については、運用報告書にある計算期間が1年間に満たなかった事が理由です。それを考慮した値だと0.343%辺りになるでしょう。

なお純資産については23億円とそれなりの値ではありますが、もう少しの増加が欲しい所です。しかし継続的に資金流入があるため、今後も順調に行く事を願う所です。

そしてこの投資信託はETFを購入するタイプ商品であり、その購入対象となるETFは以下の通りとなります。

購入対象ETF 比率
シュワブU.S. ブロードマーケットETF 52.22%
SPDR ポートフォリオ・ディベロップド・ワールド(除く米国) ETF 37.18%
SPDR ポートフォリオ・エマージングマーケッツ ETF 9.86%

どれも米国にて購入可能なETFとなりますが、この3つのETFを用いて構成されています。

上位10ヵ国

順位 比率
1 米国 51.42%
2 日本 8.71%
3 英国 5.27%
4 カナダ 3.22%
5 フランス 3.09%
6 スイス 2.97%
7 中国 2.80%
8 ドイツ 2.57%
9 オーストラリア 2.28%
10 韓国 1.78%

上位10ヵ国は先進国・新興国の違いはあっても、株式市場の好調な国々が上位に来るようなイメージと言えばよいでしょうか。もちろん米国が不調となり、他の国が好調となれば比率は変化します。

上位10銘柄

順位 企業名 比率
1 マイクロソフト 米国 0.4%
2 アップル 米国 0.4%
3 アルファベット(Google) 米国 0.3%
4 アマゾン・ドット・コム 米国 0.3%
5 バークシャー・ハサウェイ 米国 0.3%
6 フェイスブック 米国 0.3%
7 ジョンソン&ジョンソン 米国 0.3%
8 JPモルガン・チェース 米国 0.3%
9 エクソンモービル 米国 0.3%
10 ネスレ スイス 0.2%

米国が順調なだけあって米国株が多く見受けられますが、スイスのネスレが10位以内に来る面白い構成です。

ただ全世界株式というだけあって、全体的に比率はとても低めに平坦化されています。

セクター比率

順位 業種 比率
1 金融 17.18%
2 情報技術 14.78%
3 資本財・サービス 11.70%
4 ヘルスケア 11.54%
5 一般消費財・サービス 10.47%
6 コミュニケーション・サービス 8.17%
7 生活必需品 7.84%
8 エネルギー 5.89%
9 素材 5.31%
10 不動産 3.97%

金融と情報技術を主体とする構成であり、それなりにリスクは取っていく構成です。

金融セクターは、金利が適温で安定すれば良い利益をもたらすことが多いですが、金融危機には弱いセクターとなります。ですが全世界系の株式には金融セクターが多く散見されることから、可もなく不可もなくといった所です。

インデックスのリターン

この投資信託は1年に満たない若い商品であるため、ベンチマーク自体のリターンを見て行きましょう。なおデータは2019年2月28日時点でのデータとなります。

年率平均
1年 3年 5年 10年
-0.6% 13.4% 6.9% 13.4%

上記のデータは下落・上昇の年を平均した値になりますので、その点はご留意ください。

1年リターンは米国の利上げ、貿易戦争などで荒れた年でしたが、流石にその期間では-0.6%とダメージが伺えます。

ですが5年となれば6.9%と申し分のないリターンです。ちなみに10年リターンは非常に高いですが、リーマンショックによって極端に下がり過ぎたのベストな購入タイミングでの基準を取っているため、あまり参考にならないと考えた方が良いでしょう。

株式で全世界に投資する商品としては、良くて年率3~6%と考えるのが無難です。

総括

米国ETFのVTと同一のベンチマークを使用していこともあり、申し分ない投資信託と言えます。

ですが同じ投資信託というカテゴリにおいては、楽天VTと同一のインデックスを使用しているため、このSBI全世界とどちらを選択するかが争点となります。

双方共に素晴らしい商品とは言えますが、ただSBIの方には気になるところが一点があり、それはベンチマークとのそれなりの乖離が発生していることです。2018年11月の決算では-1.2%とマイナスの乖離が生じており、この点をどう見るかという所です。

しかし、楽天VTとの信託報酬の差で徐々に緩和していく可能性もあって、早期に結論を出すことなく、長期で見て行く必要がありそうです。

終わりに

全ての投資信託の評価記事を以下に貼り付けておきますので、お時間がある時に見て頂ければ幸いです。

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そして月並みではありますが、投資は政治・経済に大きく左右される先の見通しが極めて困難で混沌とした世界であるため、確証が得られません。そのため投資は自己責任でお願いしてしまうことをご容赦ください。

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