【投資信託】楽天・米国高配当株式インデックス・ファンドの評価 VYMを日本円で購入可能な商品

米国株高配当ETFと言えば、VYM、HDV、DVYが良く名の上がる銘柄であり、どれも分配金利回りが高めであり配当好きには垂涎ものの一品です。

今回はその中で日本で投資信託として購入可能な楽天・米国高配当株式インデックス・ファンド(VYM)の私的評価を記載していきます。

ただこの商品はつみたてNISAでは購入が出来ないため切なさを感じますが、私は個人的にこの商品は思う所があって好きなため、発売した当日に購入して積み立て投資をしています。

では内容を記載して行きましょう。なお、本記事の情報は2018年8月23日での情報となります。

 

楽天・米国高配当株式インデックス・ファンド(VYM)の商品概要

インデックスについては以下を目標としています。配当金込みのインデックスとなります。

  • FTSE ハイディビデンド・イールド・インデックス

実際には、このファンドはただ米国ETFのVYMを買い付けるだけのファンドです。

続いて構成になりますが、まず上位10銘柄です。

順位 銘柄 セクター 割合
1 JPモルガン 金融 3.6%
2 エクソンモービル 石油・ガス 3.6%
3 ジョンソン&ジョンソン ヘルスケア 3.3%
4 ウェルズファーゴ & CO 金融 2.5%
5 シェブロン 石油・ガス 2.4%
6 AT&T 通信サービス 2.4%
7 インテル テクノロジー 2.4%
8 ファイザー ヘルスケア 2.1%
9 ベライゾン 通信サービス 2.1%
10 シスコシスムテズ テクノロジー 2.1%

当然ながら大型株が占めています。VYM自体が米国株100%のETFではありますが、大型株で構成されている所もあって実際はグローバルに活動している企業群がいくつか含まれています。

投資銘柄数としては408銘柄と絞られており、大型の高配当銘柄で固めているという印象です。また定期的に銘柄の入れ替えを行っており、1年経てば上位10銘柄が入れ替わることも多々あります。

続いてセクターです。

順位 セクター 比率
1 金融 16.4%
2 消費財 13.2%
3 ヘルスケア 12.5%
4 資本財 11.6%
5 テクノロジー 11.3%
6 石油・ガス 10.2%
7 消費者サービス 9.1%
8 公益 7.4%
9 通信サービス 4.7%
10 素材 3.6%

セクター分類としては1位が金融でその比率は16.4%。高配当となると金融に偏りやすいですが、この商品も同様です。ですが比較的に平均的に分散がされておりその点は良い所です。

また補足情報として、本商品である楽天VYMと、実質的に買い付ける米国株ETFのVYMの信託報酬と分配金としては以下の通りです。

楽天VYM VYM
信託報酬 0.2096% 0.08%
分配金 2.89%

楽天VYMは多少コストは掛かりますが十分低く抑えられています。もちろんドル転できるのであればVYMを購入した方が圧倒的に信託報酬を抑えることができるため安くはなります。ですがドル転せずに日本円で購入でき、今後は分配金さえ出なければ配当再投資が効くところが、楽天VYMの強みです。

ちなみにVYM自体の分配金は約2.89%であり、楽天VYMの方で分配金が出なければファンド内部で分配金再投資がされることとなります。ETFにしては配当が高い方と言えばそうなのですが、ちなみにHDVについては3.56%であるため、配当だけの視点についてはHDVの方に軍配が上がります。

また2018年07月17日に決算がありましたが、その際に分配金は出ておりません。設定日が2018年1月10というとても若い商品であるため一回の決算しか通過していませんが、今後も課税繰り延べの観点から今後も出ないことを祈る必要があります。



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楽天バンガードシリーズ一覧との比較

ファンド名 対象
ETF
1年間
リターン
信託報酬 純資産
楽天・全米株式 VTI 0.1696% 182.67億円
楽天・全世界株式 VT 0.2296% 119.77億円
楽天・米国高配当株式 VYM 0.2096% 12.22億円
楽天・新興国株式 VWO 0.2696% 8.26億円

赤字とハッチングにて示した部分が本商品となります。楽天バンガードシリーズはまだ1年経過していない商品ばかりであるため1年リターンは不明です。ですが上記全商品のリターンについては、後述いたします。

どれも信託報酬も低いため安心して購入することは出来ますが、比較的に好調な米国市場のリターンの関係と、つみたてNISAやiDeCoへの関係など諸々を含た様々な要因から純資産に大きな差があります。

そしてこの楽天VYMは純資産は12.22億円と少なく、設定日の2018年1月10より半年以上が経過してこの額になりますから、このまま30億以上とならず10億が数年と推移した場合は償還の危険性もあるため、どうにか今後も成長が出来るように願う所です。

なお実質コストと、分配金再投資額についてはまだ運用報告書が出ていないため不明です。今後公表されたことを確認した場合は記述する予定です。



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楽天Vanguardシリーズに関わるETFと、HDVとS&P500とのリターン比較

楽天バンガードシリーズ自体は全て米国ETFを買い付けるだけのファンドであるためそれに関連するETFと、商品の普及などから有名どころのETFを少しだけピックアップして、VYM自体を比較していきましょう。

データについてはmyINDEXより取得しており、2018年6月末時点でのデータになります。

ETF
S&P500
対象投資信託 配当 年率平均
1年 3年 5年 10年
VYM 楽天・米国高配当株式 2.89% 10.4 10.7 10.4 9.9
VTI 楽天・全米株式 1.63% 14.2 11.4 12.2 10.4
VT 楽天・全世界株式 2.92% 9.5 8.7 8.8 6.6
VWO 楽天・新興国株式 2.60% 5.1 7.5 4.9 2.5
HDV なし 3.56% 7.5 8.9 8.5
S&P500
【IVV】【VOO】
eMAXIS Slim S&P500等 1.82% 16.2 12.5 13.1 10.7

FANG等の非常に値上がりの激しかった銘柄を含む理由も加えて、VTIやS&P500は1~5年の短い期間のリターンは非常に優秀です。ですが10年リターンで見て比べるとそこまで大きな差が無いことも事実です。

配当については流石にHDVが高いです。次点でVT、VYMになりますが、ETFでこの高さを維持できていることはとても素晴らしく、楽天VYMはこの高い配当金をファンド内で再投資が出来るため更に期待が募りますが、今後景気の変化によってどのようにリターンが変化していくかという所です。

なお、HDVについては設定日が2011年3月29日と若いETFのため、10年リターンの情報はありませんでした。

VTIは大型、小型、グロース、バリューなど様々です。この景気が好調であれば申し分のないリターンをもたらす素晴らしい商品ですが、小型は特に悪くなれば企業自体の体力の無さから苦境に立たされるため、個人的にはそこがどうリターンに反映されていくのかを注目しています。

そしてVYMは比較的に配当を多く出すことの出来る大型の企業が比較的に多いため、全体的な体力は有りそうだとは思ったりしますが、好景気で短い期間ではVTIに劣る面もあり、グローバル企業が多く含まれまれたりとリスクは市場環境に応じて様々ですので、そこは簡単に結論を出すことは困難でしょう。

ちなみにこの記事を書いている時点で私が同額近く保有している楽天VTIと楽天VYMを比較すると、圧倒的に楽天VTIの方が利益が出ていたりします。VTIも好きですがVYMも異なる方向で魅力があるため、今後も継続して保有する予定ではあります。


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■終わりに

楽天バンガードシリーズを含めた、全ての投資信託の評価記事を以下に貼り付けておきますので、お時間がある時に見て頂ければ幸いです。

・投資信託 評価記事一覧

そして月並みではありますが、投資は政治・経済に大きく左右される先の見通しが極めて困難で混沌とした世界であるため、確証が得られません。そのため投資は自己責任でお願いしてしまうことをご容赦ください。


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