【米国ETF・VEA】バンガード・FTSE先進国市場(除く米国)ETFの評価

2020年4月23日

今回のブログ記事は、バンガード・FTSE先進国市場(除く米国)ETFの私的評価を記載していきます。

早速内容を記載して行きますが、本記事の情報は2019年1月29日時点での情報となります。

基本情報

対象インデックス FTSE先進国オールキャップ
(除く米国)インデックス
構成銘柄数 3949
分配金利回り 3.34%
経費率(信託報酬) 0.07%
分配頻度(基準月) 3月、6月、9月、12月
投資対象 先進国株式(米国除く)

このインデックスは米国を除く先進国で構成されており、また日本を含む構成となっています。

そして信託報酬は0.07%と十分に低く、先進国に分散して投資可能というETFであることを考えると申し分ない低さです。

そして分配金利回りはかなりの高さです。ただし投資対象となる日本や欧州等の成績を合わせると、VEAの価格が横ばいとなる状態が続いていることから、ここ数年はインカムに頼りがちな傾向です。

そして構成銘柄は3949とかなり多めです。米国を除く先進国に対し、多くの銘柄に投資が可能です。

上位10ヵ国

順位 構成比
1 日本 22.3%
2 英国 15.3%
3 フランス 8.3%
4 カナダ 8.1%
5 ドイツ 7.3%
6 スイス 7.0%
7 オーストラリア 6.2%
8 韓国 4.5%
9 香港 3.3%
10 オランダ 2.8%

日本が一位となっており、22%とかなり多い比率で構成されています。

ここは欠点でもある部分と個人的には考えています。我々は日本におりますので、日本株へは安い手数料で購入でき、また配当金で米国の10%課税を受けることなく受領できる立場にあります。

そのため日経平均やTOPIX、個別株などに投資可能な我々は、米国ETF経由で日本に投資するのは少々悩ましい所があると考えています。

上位10銘柄

順位 保有銘柄 構成比
1 ネスレ 1.45%
2 ノバルティス 1.10%
3 エフ・ホフマン・ラ・ロシュ 10.2%
4 HSBCホールディングス 0.98%
5 サムソン 0.88%
6 トヨタ 0.87%
7 ロイヤル・ダッチ・シェルA 0.79%
8 トタル 0.78%
9 BP 0.73%
10 ロイヤル・ダッチ・シェルB 0.66%

ミロなどで有名な食料品のネスレ。製薬のノバルティス、同じ製薬のエフ・ホフマン・ラ・ロシュが並んでいます。そして日本のトヨタもあります。

日本から個別株としての投資が困難であるネスレを保有できる点は、私としては少しばかり嬉しい所ではあります。

また高配当銘柄が散見されます。これはロイヤル・ダッチ・シェル、HSBC、BPなど、配当利回りが5%近くの銘柄が該当します。

上位10銘柄を見るとVEAは石油とヘルスケアが強めなのかな、と思ってしまいますが、実は次に示す通り、銀行の比率が多めです。

産業比率

産業別構成 比率
金融 23.8%
消費財 16.2%
資本財 15.4%
ヘルスケア 10.0%
消費サービス 8.5%
素材 7.1%
石油・ガス 6.4%
テクノロジー 5.8%
電気通信 3.4%
公益 3.4%

金融の比率が1位であり、高めに設定されています。金融は景気敏感株であり金融緩和が長年と続いていることから、個人的にはちょっと気になる部分ではあります。

ただし、その次に消費財と資本財と続いてそれなりの比率であることから、一極集中という訳では無いことも事実です。

トータルリターンは評価が難しい

今までの実績を確認することを目的として、VEAと、S&P500とのトータルリターンを確認していきましょう。比較対象として適切かどうかは怪しいですが、ここ数年で成績の良かった米国と比較する、という観点からの比較です。

なおデータは2018年12月末時点でのデータとなります。

ETF・指数 年率平均
1年 3年 5年 10年
VEA -15.6% 2.7% 0.3% 5.9%
S&P500 -4.4% 9.3% 8.5% 13.1%

上記のデータは下落も上昇も含まれる期間となりますので、実際はマイナスとなる年もあります。

VEAは全期間でトータルリターンが負けており、米国以外が厳しい展開であったことが分かります。

2017年の右肩上がりの相場を経験している3年以上の期間でもリターンは負けており、これは冒頭付近で記述した通り、VEAの価格そのものがヨコヨコに近いレベルで推移するという芳しくない状態であったためです。

総括

日本株への投資比率が強めであること、という所が一番の欠点だと考えています。これは米国ETFを介して保有する所が少々難点です。

また直近のVEA自体の値上がりが悪いこともあってリターン評価が難しいため、どちらかというと高い分配金利回りによりインカムを主体とする方向性で、予めスタンスを決めて保有する方が精神的に良いでしょう。

そのため、VEAは先進国分散投資の高配当ETFという見方も、面白いのではないかと考えています。

なおVEAは米国株に負けているという状況ですが、今後この傾向が続くかどうかを読むことが難しいので、もしかするとS&P500に肉薄する瞬間がある可能性も否定はできません。ただしその状況は米国株がボロボロになっている想定が強いとは思います。

そして最後に、米国を除く先進国に投資可能なVEAは、日本に住む我々にとっては自身のポートフォリオと相談して購入する必要がありそうだ、という印象です。

終わりに

投稿した全ての米国株・ETFの評価記事を以下に貼り付けておきますので、お時間がある時にご確認を頂ければ幸いです。

・米国株・ETF 評価記事一覧

また月並みではありますが、投資は政治・経済に大きく左右される先の見通しが極めて困難で混沌とした世界であるため、確証が得られません。そのため投資は自己責任でお願いしてしまうことをご容赦ください。