【投資信託】ニッセイTOPIXインデックスファンドの評価-低コストの道を進むファンド

投資信託

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今回のブログ記事はニッセイTOPIXインデックスファンドの私的評価を記載していきます。

では内容を記載して行きましょう。なお、本記事の情報の多くは2019年1月27日時点での情報となります。

■ニッセイTOPIXインデックスファンドの商品概要

対象インデックス 東証株価指数(TOPIX)(配当込み)
信託報酬 0.17172%
実質コスト 0.203%
販売手数料 ノーロード
投資信託の分配金 今のところなし
投資対象 日本株
構成銘柄 2117付近
純資産 211億円

商品名の通り、東証株価指数(TOPIX)の値動きに連動する投資成果を目標とする商品です。

信託報酬と実質コストについては非常に安く、十分な程に抑えられています。流石ニッセイです。投資信託というカテゴリにおいては信託報酬が最安値レベルですが、しかしETFと比較すると最安値ではありません。

また構成銘柄には資料がなかったため推測値を出していますが、これは先物を含めた値では、恐らくこの2117銘柄近くとなるでしょう。

上位10銘柄

銘柄名 比率
トヨタ自動車 3.4%
三菱UFJ FG 1.7%
ソニー 1.7%
日本電信電話 1.4%
ソフトバンクグループ 1.4%
キーエンス 1.3%
三井住友FG 1.2%
本田技研工業 1.2%
みずほFG 1.1%
KDDI 1.1%

TOPIXはトヨタに依存しやすい欠点がありますが、その銘柄数の多さから日経平均の様にファーストリテイリングが8%となるような大きな依存はありません。

またTOPIX自体が日本株式の全銘柄に投資する指数であるため、小型~大型、バリュー、グロース、高配当を全て購入できるイメージとなるでしょう。良く言えば分散性が高く、悪く言えば弱い銘柄を含んでしまうところではありますが、それらが利点となるか欠点となるかは、市場の環境次第であるため結論については難しいところです。

上位10業種

業種 比率
電気機器 12.7%
輸送用機器 8.3%
化学 7.5%
情報・通信業 7.5%
銀行業 6.5%
小売業 5.3%
卸売業 5.1%
陸運業 4.9%
医薬品 4.9%
機械 4.8%

TOPIXは全銘柄を含む指数であるため、日本の縮図が見えてくる所があります。

1位に電子機器があり、2位が輸送用機器となっていることから、つまり日本は電子機器の技術を主体として成り立っている国であることが分かります。また自動車などの輸送機器が追随していることも認識できるでしょう。

ちなみに全米に投資可能なVTIであれば、ハイテクと金融が上位に君臨している事により、米国がハイテク・金融大国であるということが理解できます。

■日経平均とのリターン比較

日本株式のインデックス商品には日経平均があるため、TOPIXと日経平均の年率リターンの比較を見て行きましょう。なおデータはmyINDEXより取得しており、2018年12月末時点でのデータとなります。

投資信託/指数 リターン(年率)
1年 3年 5年 10年
日経平均株価
(配当なし)
-12.1 1.7 4.2 8.5
TOPIX トピックス
(配当込み)
-16 1 4.9 7.9

注意点として、赤字で示した通り日経平均の方は配当を含まない値です。

2018年がボラティリティの高い相場であったため、1年のリターンはボロボロの状態です。そのため長期のリターンを見て頂く方が良いでしょう。

しかし配当を含まない計算の日経平均に対し、配当を含むTOPIXは似たようなリターンとなっています。そのため両者2%付近の配当が出るという事を考えると、日経平均に負けている状態です。

しかし日銀ETF買い付けがTOPIXに変更されているため、今後はリターンに変更がある可能性があります。

日経平均は大型株で構成されているため比較的に安定性はありそうですが、ファーストリテイリングなどの歪みがあるという欠点も存在するため、投資においては欠点を考慮する必要があります。

そのため私個人としては総合的に考えると、株式市場全体に広く投資可能である分散性の観点と、日銀の買い支えが期待できるTOPIXの方を多く保有したい所です。

ただし東証は上場廃止の基準がゆるいという特性上から、東証一部の全銘柄を含むTOPIXはあまり良くない株も保有してしまう欠点もあるため、その点の留意は必要です。

■総括

投資信託でTOPIXの投資を試みるのであれば、実質コストは安い、配当金再投資が効くことから購入して問題ないほど素晴らしい商品です。ちなみにベンチマークとの気になる乖離もありません。

またポートフォリオの一部に日本株を含むというのも悪くはありませんので、自身のポートフォリオと相談の元、その比率を制御すれば良いでしょう。

そして他にeMAXIS Slimなどのライバルがありますが、今後は実質コストを含めて長期的に見て行く必要がありそうです。しかしニッセイは投資信託において、低信託報酬戦争の最前線を行く状態であることから、今後もその動向に期待しつつ、注視していくべきでしょう。

■終わりに

全ての投資信託の評価記事を以下に貼り付けておきますので、お時間がある時に見て頂ければ幸いです。

・投資信託 評価記事一覧

そして月並みではありますが、投資は政治・経済に大きく左右される先の見通しが極めて困難で混沌とした世界であるため、確証が得られません。そのため投資は自己責任でお願いしてしまうことをご容赦ください。

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