【米国株ETF・XLK】テクノロジー・セレクト・セクターSPDRファンドの評価

2020年4月20日

今回のブログ記事は、S&P500の情報技術セクターに投資可能なテクノロジー・セレクト・セクターSPDRファンド(XLK)の私的評価を記載していきます。

早速内容を記載して行きますが、本記事の情報は2019年1月10日時点での情報となります。

概要

ステートストリート・グローバル・アドバイザーズ社(以下SSGA)より販売されている情報技術セクター特化型ETFです。

情報技術セクターは情報技術系の、ハードウェア関連、ソフトウェアとサービス、半導体関連などの企業が含まれます。

そしてこのXLKを含む、各セレクト・セクター指数を9種類全て合わせると、S&P500指数の全銘柄が揃うという面白い構成をしています。そのためXLKはS&P500に含まれる企業群で構成されているという特徴があります。

情報技術は景気が強い局面では値上がりが強くなりますが、逆の景気が弱いケースでは敏感となる特性を持ち合わせています。これを景気の弱い局面で例えると、景気が縮小すれば設備投資が減少することから、結果としてPCなどの計算機やソフトウェアの購入が減るため、売り上げが減少するという観点が強いことが要因の一つとなっています。

つまり現在の社会では情報技術を用いての業務が不可欠であるため、景気に敏感となりやすいセクターであるという事です。

基本情報

対象インデックス テクノロジー・セレクト・セクター指数
構成銘柄数 68
分配金利回り 1.71%
経費率(信託報酬) 0.13%
分配頻度(基準月) 3月、6月、9月、12月
投資対象 米国

信託報酬は0.13%ではありますが、セクター特化系のETFとしては申し分ない低さと言えるでしょう。

分配金利回りは低く設定されています。この要因としては、情報技術はグロース傾向のある成長企業の側面を持つものが多く、つまり配当金を捻出するより自社投資にて技術向上や規模の拡大にて利益を見込める企業が多いことから、配当金が少ないという点が挙げられます。

そして構成銘柄は68と、SSGAのセレクトセクターのシリーズにおいては比較的に多い方と言えるでしょう。S&P500が情報技術の将来性に期待しているという見方も出来ます。

上位10銘柄

順位 保有銘柄 構成比
1 マイクロソフト 18.75%
2 アップル 15.91%
3 ビザ 5.59%
4 インテル 5.13%
5 シスコ・システムズ 4.59%
6 マスターカード 4.10%
7 オラクル 2.83%
8 アドビ 2.63%
9 IBM 2.54%
10 セールスフォース 2.51%

ウィンドウズやエクセルなどで馴染みのあるマイクロソフト、iphoneやMacのアップル、クレジットカードのビサとマスターカードなど、日本に住んでいても名前の聞いたことのある企業で構成されているのではないでしょうか。

日本人がデスクワークをする際に上記の企業のソフトウェアを使用することは必須となりますし、それだけでなく、通常の生活においてもクレジットカードやスマホとPCを用いますので、幅広い範囲で認知されている企業群です。

産業比率

産業別構成 比率
ソフトウェア 31.09%
情報技術サービス 24.28%
半導体・半導体製造装置 18.50%
コンピュータ・周辺機器 18.13%
通信機器 5.75%
電子装置・機器・部品 2.24%

ソフトウェアが多く、次点で情報技術サービスとなっています。なお情報技術サービスとはソフトウェアを用いてサービスを提供するもの、ということになります。つまりビザなどのクレジットカードなどの処理決済サービスを提供する企業が該当します。

ただ全体を通して、ソフト、ハード、サービスとバランスを取って構成されている印象です。

トータルリターン

今までの実績を確認することを目的として、XLKと、S&P500とのトータルリターンを確認していきましょう。なおデータはmyINDEXより取得しており、2018年11月末時点でのデータとなります。

ETF 年率平均
1年 3年 5年 10年
XLK 6.0% 17.4% 16.3% 18.0%
S&P500 6.3% 12.2% 11.1% 14.3%

上記のデータは下落も上昇も含まれる期間となりますので、実際はマイナスとなる年もあります。

また注意事項として、これは2018年12月25日付近の急落データ含まないため、実のところは特に1年リターンは約7%近く低い状態です。そのため3年以上のデータをご確認いただく方が良いでしょう。

全体的にS&P500よりパフォーマンスが良い傾向にあり、昨今の情報技術の好調さに驚かされます。

このデータと、XLKがS&P500で構成されているという点を考えると、S&P500は情報技術セクターによる好調によって牽引されてきたとも言えます。

ただ1年リターンでは同一であることを考えると、2018年の金利上昇による市場急落によって影響を受けたとも取れますので、景気の過熱を抑制する金利上昇の影響を受けやすく、そこが敏感となっている見方も出来ます。

そのため景気が後退する局面においてどの様にリターンが変わるのか、注意すべき部分です。

総括

今まではリターンが非常に好調でしたが、今後は注意すべきセクターです。

ただかなり先の話ではありますが、私が個人的に警戒すべきと考えている所は情報技術が飽和する局面だと見ています。今まではIT化の波によってその恩恵を受けることが出来ましたが、それも飽和する事態も来ると考えています。

ですが情報技術は今後も必須となりますので、厳しい局面に晒されながらも、需要はそれなりに存在するとも考えています。

また現状の考えられる利点としては、景気の良い局面において、IT化の波が強くなっていると判断できる状況においては、そのリターンは強烈となる可能性を秘めています。

そしてもちろんその逆の景気後退局面では、逆のリターンとなる事も考えられます。

そのため、情報技術に特化したXLKは、景気の良い局面では強い力を持ち合わせているが、景気に過敏な側面を持つセクターであることを考慮し、保有する際はその点を含んだ上で、数を制御して保有すべきでしょう。

終わりに

投稿した全ての米国株・ETFの評価記事を以下に貼り付けておきますので、お時間がある時にご確認を頂ければ幸いです。

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