【米国株ETF・XLU】公益事業セレクト・セクターSPDRファンドの評価-エネルギー関連企業への投資

2020年4月20日

今回のブログ記事は、公益事業セレクト・セクターSPDRファンド(XLU)の私的評価を記載していきます。

早速内容を記載して行きますが、本記事の情報は2019年1月9日時点での情報となります。

概要

ステートストリート・グローバル・アドバイザーズ社(以下SSGA)より販売されている公益事業セクター特化型ETFです。

そしてこのXLUを含む、各セレクト・セクター指数を9種類全て合わせると、S&P500指数の全銘柄が揃うという面白い構成をしています。そのためXLUはS&P500に含まれる企業群で構成されているという特徴があります。

公益事業は主に電力供給会社で構成されており、これは日本で言うと東京電力などの企業を指します。また天然ガス販売であったり、主にエネルギーを供給する企業の銘柄で構成されています。

また株価自体の値上がりを期待するというより、電力供給会社という安定した事業でインカムを受け取るという、つまり配当金の高さに期待するセクターである特徴を持ちます。

また電力供給会社は原油の影響を受けやすく、つまり地政的な問題によって原油価格の変動により、株価が動きやすいという点もあります。

基本情報

対象インデックス 公益事業セレクト・セクター指数
構成銘柄数 28
分配金利回り 3.33%
経費率(信託報酬) 0.13%
分配頻度(基準月) 3月、6月、9月、12月
投資対象 米国

信託報酬は0.13%ではありますが、セクター特化系のETFとしては申し分ない低さと言えるでしょう。

分配金利回りは高く設定されており、これが公共事業セクターの特徴です。ETFにしては高い分配金を出すため、これを受け取ることによって利益を出して行くことが目的となりやすいです。

上位10銘柄

順位 保有銘柄 構成比
1 ネクステラ・エナジー 11.76%
2 デューク・エナジー 8.68%
3 ドミニオン・エナジー 7.74%
4 サザン 6.56%
5 エクセロン 6.15%
6 アメリカン・エレクトリック・パワー 5.17%
7 センプラ・エナジー 4.31%
8 PSEG 3.70%
9 エクセル・エナジー 3.56%
10 コンソリデーテッド・エジソン 3.40%

日本に住んでいると、まず名前を聞かない米国の電力会社ばかりです。

これは当然の話になりますが、電力供給というインフラ事業は国民生活と企業活動の根幹をなすものであり、それが政府レベルできちんと統制されているため、結果として海外企業が入る余地が絶対的にありません。

そしてどれも配当利回りが高い企業群となっています。1位のデュークエナジーは2%台ですが、2位~4位の企業は4~5%という高配当です。

産業比率

産業別構成 比率
電力 61.96%
総合公益事業 32.72%
独立系発電事業者・エネルギー販売業者 3.00%
水道 2.32%

ほぼ電力会社で構成されています。またガス供給、水道、再生エネルギーなどを含む形で全体の比率を構成しています。

トータルリターンは期間によって動きがある

今までの実績を確認することを目的として、XLUと、S&P500とのトータルリターンを確認していきましょう。なおデータはmyINDEXより取得しており、2018年11月末時点でのデータとなります。

ETF 年率平均
1年 3年 5年 10年
XLU -1.3% 11.3% 10.8% 10.0%
S&P500 6.3% 12.2% 11.1% 14.3%

上記のデータは下落も上昇も含まれる期間となりますので、実際はマイナスとなる年もあります。

また注意事項として、これは2018年12月25日付近の急落データ含まないため、実のところは特に1年リターンが低い状態です。

S&P500に至ってはマイナスとなっていますので、そのため1年リターンについては、上記の2つとも7%ほど引いて計算するのが正しい値に近づくと考えて下さい。(S&P 500の1年リターンは-0.7%など)

数値を見れば分かりますが、XLUはインフレと利上げ局面に弱い性質を持つため、利上げの年となった2018年を含む1年については、リターンが非常に低めです。

ただ3~5年の間で見るとさほど差は無いですが、しかし10年では中々大きい差はあるにせよ、致命的では無いと言えるかもしれません。

総括

インカムを主体として、その高分配金によるリターンを目論むセクター系ETFです。

またリセッション後の景気停滞期などには、インフラの中でも根幹をなす電力企業にも影響があるとはいえど、他業種と比較して安定した収益となるため、高い分配金を受け続けて辛い期間を凌ぐという方法もあると考えます。

金利上昇局面や景気が非常に良い局面ではあまり値上がりは期待できませんが、しかしポートフォリオの片隅に置いておき、安定したインカムを受け続けるというのが、このXLUのような公益事業セクターの役割でもあると、私は考えています。

終わりに

投稿した全ての米国株・ETFの評価記事を以下に貼り付けておきますので、お時間がある時にご確認を頂ければ幸いです。

・米国株・ETF 評価記事一覧

また月並みではありますが、投資は政治・経済に大きく左右される先の見通しが極めて困難で混沌とした世界であるため、確証が得られません。そのため投資は自己責任でお願いしてしまうことをご容赦ください。