【投資信託】ニッセイ外国株式インデックスファンドの評価

投資信託

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今回はニッセイ外国株式インデックスファンドの私的評価を記載していきます。なお、本記事の情報は2018年9月17日での情報となります。

ニッセイ外国株式インデックスファンドの商品概要

対象インデックス MSCI Kokusai Index(円換算)(配当込み)
信託報酬 0.11772%
実質コスト 0.315% ※注
販売手数料 ノーロード
投資信託の分配金 今のところなし
対象インデックスの
配当金予測
1.7%~2.0%
投資対象 先進国(日本除く)
構成銘柄 1307
純資産 1017.58 億円

先進国に分散して株式投資を行う商品ですが、日本株は除外されています。ベンチマークとしては有名なコクサイインデックスであり、1986年3月31日に算出が開始されてから32年という長い実績のある指数で、多くの金融商品に使用されています。

純資産は圧巻の1017億円で、あと少しで運用年月が5年を経過するとはいえ凄まじい金額が積み上げられており、過去より非常に人気の高い商品であることが伺えます。そのため今のところ償還の危険性は無いでしょう。

そして1点注記があります。実質コストになりますが、これは2017年11月20日の運用報告書より取得したデータであり、つまり古い信託報酬を参照した実質コストです。

他社の類似商品であるeMAXIS Slim先進国株式インデックスが信託報酬を下げたため、それに追随する形でニッセイ側も2018年8月に信託報酬を同一の0.11772%に設定しました。そのため時期を考えると1~2年後の実質コストは0.2~0.3%付近で収束・推移するものと考えています。

また構成は以下の通りとなっています。

出典:ニッセイ外国株式インデックスファンド 月次レポート

米国が67.6%という大半を占めていることもあり、上位10銘柄の全てが米国株式となります。そのため基準価格の変動は米国に依存しやすいということが挙げられます。

そしてセクター分類としては1位が情報技術であり比率は約19%と高めです。2位は金融の約17%となります。

他との商品比較から考える

同じベンチマークを用いる投資信託で、信託報酬の低さだけをピックアップすると以下の2強となっています。

カテゴリ 銘柄 信託報酬
投資信託 eMAXIS Slim先進国株式インデックス 0.11772%
ニッセイ外国株式インデックスファンド 0.11772%

ニッセイとeMAXIS Slimは同等の信託報酬であることから、今後は実質コストで細かい差が出てくるのかなと考えています。いずれは実質コストで語られる時代が来るのかもしれません。

ただニッセイは、過去に数回と大きいトラッキングエラーを起こしており。価格変動の大きい日には注意が必要となります。

しかし両方とも同じベンチマークを使用している訳ですから、リターンについても気になるような差はありません。両方とも良い商品ですので、どちらも甲乙を付けることが難しい状態ではあります。

年率リターンは良い

継続して投資するにあたり、このMSCI Kokusai Index(円換算)(配当込み)は年率で大体どのようなリターンとなっていくのかを見て行きましょう。なおデータについてはmyINDEXより取得しており、2018年8月末時点での情報となります。

分類 年率平均
1年 3年 5年 10年 15年 20年 30年
リターン(年率) 15.3 9.7 13.9 8.3 8.7 5.7 9.1
100円投資 115 132 192 222 349 303 1364

上記のデータは通年でプラスに見えますが、もちろんマイナスとなる年もあります。ただ長い年月を掛けて保有した場合はこのようなリターンとなった今までの実績がある、と言うイメージです。

全体を通して見ると、良い実績のあるベンチマークのため申し分のないリターンです。ちなみに参考として現状でリターンの良い他商品のリターンと比較すると、米国企業に100%の一極集中投資が可能なVTI(楽天VTI)や、S&P500の方が10年のリターンは年率平均で10%付近と高い状態ですが、しかしコクサイインデックスの方は様々な国々に分散して8.3%になりますから、申し分のないリターンでしょう。

総括

コクサイインデックスはは大型株に偏っており、その大型株は大抵がグローバルに活動している企業が多いことから、結果として企業活動の一環で世界に分散しています。そのため極端な話で、間接的に新興国にも僅かながら投資していると言える部分があります。

ですが主には先進国に分散して投資しつつリターンも良い、そして信託報酬も安いという、先進国に分散して投資したいと考えている方に、文句のなくオススメできる商品です。ただあえて欠点を上げるとすれば、株式のみで構成されているためリスクは高いと言うべきでしょうか。

以上により、ニッセイ外国株式インデックスファンドは、私が現実世界で投資相談を受けた際に、eMAXIS Slim先進国株式インデックスと同様にオススメをする商品の一つです。

■終わりに

投資信託の評価記事一覧を以下に貼り付けておきますので、お時間がある時に見て頂ければ幸いです。

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