私のポートフォリオは日米を混ぜているため、もし暴落が起きた場合は両国の株価変動の影響を受けるでしょう。予め暴落でどれ位に資産が減るのか、値を計算しておくと耐性が少しでも付くのでは?という視点から今日の記事を書くことにしました。
もし日米と株価が変動するケースにおいて、今までの暴落はブラックマンデーやリーマンショックが考えられるでしょう。
そこで、もしもの話で「ブラックマンデー」にて私の資産はどの様に変動するのか目算しました。
■ブラックマンデーとは
1987年10月19日(月)に発生した大暴落で、NYダウは前週末より508ドル安(-22.6%)となり、日経平均は3,836円安(-14.90%)と世界的に株安を巻き起こした暴落です。
原因については諸説あり、一部では自動売買システムの暴走が要因として一つ上げられる等の噂がありますが、詳細については不明のようです。
では次はブラックマンデー時の日経平均のチャートを見て行きましょう。
■日経平均のチャート編
早速チャートを貼り付けます。なお、上記の通りブラックマンデーの発生日は1987年10月19日(月)になります。
ブラックマンデー自体は10月19日ですが、翌日の日経平均は10月20日に-3,836(-14.90%)というトンデモない下落をしています。しかも大きく復帰したと思いきや、再び値が大きく下がるというボラリティのバラエティに溢れる値動きです。
その後に値は変動を続けて、11月11日に「21037」を一旦つけて1ヶ月くらいは落ち着いています。しかしその後に再び1988年の1月4日に「21217」となりましたが、そこから復帰していくチャートとなっています。
結局のところ日経平均が回復するまで半年間掛かっています。しかし日本はこの当時バブル景気であったため、このチャートは色んな意味で信用できないものと考えた方が良いでしょう。
そして折角ですから10月15日~11月16日の値動きを表で表して行きましょう。チャートと表で見比べると、破壊力が違います。
日付 | 日経平均終値 | 前日比 |
10月15日 | 26428 | -218 |
10月16日 | 26367 | -61 |
10月19日 | 25747 | ‐620 |
10月20日 | 21910 | ‐3,836 |
10月21日 | 23947 | 2037 |
10月22日 | 24404 | 457 |
10月23日 | 23201 | -1,203 |
10月24日 | 23299 | 98 |
10月26日 | 22203 | -1,096 |
10月27日 | 22835 | 632 |
10月28日 | 22578 | -257 |
10月29日 | 22034 | -544 |
10月30日 | 22765 | 731 |
10月31日 | 23329 | 564 |
11月2日 | 23359 | 30 |
11月4日 | 23061 | -298 |
11月5日 | 22630 | -431 |
11月6日 | 22795 | 165 |
11月7日 | 22637 | -158 |
11月9日 | 22418 | -219 |
11月10日 | 21686 | -732 |
11月11日 | 21037 | -650 |
11月12日 | 21547 | 510 |
11月13日 | 22448 | 902 |
11月16日 | 22615 | 167 |
げえっ!なんでしょうこのボラリティ!ちょっと吐き気を催してきました。
■NYダウのチャート編
しつこくなりますが、ブラックマンデーの発生日は1987年10月19日(月)になります。
そしてNYダウがブラックマンデー発生から値が復帰した日付までのチャートです。
前述の通り、1987年10月19日に508ドル安(-22.6%)になっており、そこから値が復帰したのは1年と10ヶ月付近まで掛かったと見るべきなのでしょう。これだけ長い間、含み損に耐えなければいけないと考えると長い道のりになりそうです。
またまた折角ですから、日経平均編と同様に10月15日~11月16日の値動きを表で見て行きましょう。
日付 | NYダウ終値 | 前日比 |
10月15日 | 2355 | -58 |
10月16日 | 2247 | -108 |
10月19日 | 1739 | -508 |
10月20日 | 1841 | 102 |
10月21日 | 2028 | 187 |
10月22日 | 1950 | -77 |
10月23日 | 1951 | 0 |
10月26日 | 1794 | -157 |
10月27日 | 1846 | 53 |
10月28日 | 1847 | 0 |
10月29日 | 1938 | 92 |
10月30日 | 1994 | 55 |
11月2日 | 2014 | 21 |
11月3日 | 1964 | -51 |
11月4日 | 1945 | -18 |
11月5日 | 1985 | 40 |
11月6日 | 1959 | -26 |
11月9日 | 1900 | -59 |
11月10日 | 1878 | -22 |
11月11日 | 1899 | 21 |
11月12日 | 1960 | 61 |
11月13日 | 1935 | -25 |
11月16日 | 1949 | 14 |
日経平均と比べると値動きがマイルドの様に見受けられますが、よく考えると現在のNYダウはこの時の10倍以上です。
ブラックマンデーは-22.6%の下落となったため、単純に今のNYダウの24300からこの下落率を当てはめると、-5491の値が下がるという事になるでしょう。当時は地獄だったのだろうと、ゾッとしてしまいます。
■これらを私のポートフォリオと当てはめるとどうなる?
計算しやすくするため、物凄くざっくりとした値にして、私の日・米株のポートフォリオを以下に示しましょう。
区分 | 資産損益 |
日本株 | 550万 |
米国株 | 400万 |
基準と期間を何処にするかは難しいのですが、ここはブラックマンデー当日の下落率を当てはめてみましょう。
区分 | 資産損益 | 含み損 |
日本株 | 468万円 | -82万円(-14.90%) |
米国株 | 310万円 | -90万円(-22.6%) |
日・米合計 | 778万円 | 約172万円 |
うわ!これはキッツイ! たった一日でこれはダメですよ!
この含み損に耐えられるかどうかが非常に怪しく感じます。この含み損が半年を軽く超えて続くような形になるのですから、私は暫く証券口座を見ることが出来ないのではないでしょうか。
ちなみに今回は為替の計算を入れていません。もちろんブラックマンデー時も円高にはなっているのですが、そこを計算すると米国株は円換算で-130万近く行くような形となると思います。なお当時のざっくりとした対ドル為替チャートは以下の通りです。
2ヶ月間で15円ほど円高になっていますが、今でこのような変化が出たら発狂しそうですね。
なお、リーマンショックは最終的に40~60%近くと、ブラックマンデーより更に酷い下落率を推移しています。
■終わりに
今回はもしもの話で、よりマイルドな?ブラックマンデーを対象としました。いきなりリーマンショックに当てはめると、私の心が持ちそうにありませんので…w
投資において暴落のことを考えるのは非常に難しいですが、暴落が起きた場合にどれ程の下落を食らい、どの位の期間を耐えなければいけないのかブラックマンデーで簡易なシュミレーションをしてみたかったのでした。
値を今のうちに見ておけば、少しでも心持ちが違うはず。