2019年6月時点の米貿易赤字ランキングを見る

トランプ大統領が仕掛ける米国の貿易戦争ですが、現在の標的は主に中国となっています。去年からとにかく中国を狙い続けているような動きをしていますが、その後に一回だけメキシコに標的を定めたことがあります。

この目標の定め方ですが、主に米貿易赤字が大きい所から狙っているという事が推測できるのですが、まずこれを理解するためにはそのランキングを見る方が早いでしょう。

早速ではありますが、以下に2019年の米貿易赤字(通関ベース)における、6月時点での情報を示します。

  • 1位 中国:-299兆ドル
  • 2位 メキシコ:-98兆ドル
  • 3位 日本:-57兆ドル
  • 4位 ドイツ:-48兆ドル
  • 5位 カナダ:-29兆ドル
  • 6位 イタリア:-25.6兆ドル

これを見ると、中国が強く標的にされている理由が分かります。他国と比較するとあまりにも突出した額から、何度も粘着される背景が理解できるでしょう。今まで中国は米国のドルから大きく経済的な成長を遂げてきた、とも言えるのですが、ただしそう簡単に悪いと言える話ではありません。

米国は緩やかなインフレ傾向にありますが、もし中国のような貿易赤字となる国が無い場合、資金の滞留先は米国内となる可能性があることから、更なる強いインフレが発生した可能性もあって、それは結果として米国の金利を含めた部分に影響が強く出てしまうことが考えられるため、決して一端一長で決めつけることは出来ません。

つまり、中国によって大きく米国のインフレを抑えてきたという事もあり得る訳ですね。

そして赤字国2位のメキシコですが、これを見ると少し今年の状況が分かることでしょう。つまり今年の5月末ごろにトランプ大統領が、メキシコに対して関税を掛けようと試みた理由が、ここにあると推測できます。

ちなみに対メキシコについては、2018年の1年間で-73兆ドルであったため、2019年は半年で-98兆ドルという事を考えると、現状では増加傾向となっています。しかし残りの後期でどう推移するかによって、状況に変化が訪れる可能性もあります。

そして少々参った事に、3位は日本です。今までは中国がデコイとなっていたこともあって、対日本へ関税の話を確定的な標的として公に出された事はありませんが、この順位の様に標的を定めているのであれば、次は日本かドイツが怪しい可能性があるかもしれません。

ちなみに日本が米国に対して輸出する、一番稼ぎの大きいものは圧倒的に車となっています。つまり制限を掛けるとすれば、車か為替かのどちらかが標的となる可能性が高いですが、そうはならずに変化球が来るかもしれません。

ただ、これを見ているとちょっと怖いな、との感情が湧きますが、これも含んだ上での日経平均でもあったりするのかな、と思う所があります。


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