昨今はどうにも世界の市場が振るわないため、そのリターンも抑えられつつの状態となっています。世界の指数も上がったり下がったりと忙しい相場ですよね。
ある意味ではうねり取りが強みを持つ場面でもありそうですが、基本的には中長期ホールドを主体としている私は、激しい相場の変化によって含み損や含み益のどちらに移ってもあまり感情が湧かなくなるような、不思議な感情を抱きつつあります。
そして投資信託の成績を見ていたところ、1年前と大して利益が変わっていないことに切なさを感じました。でも昨今の市場状況を考えると当然と言えば当然であり、リターン的にも致命的にマイナスとなっている訳ではないため、普段では特に気にする事ではないのですが、しかし、つみたてNISAの事を考えるとあまり芳しくないのかな、と思った次第です。
初年度で大きなプラスとなっていれば良かったとも考える
資産形成が叫ばれる昨今では、遠い将来に向けてつみたてNISAとiDeCoが重要な役割を果たすのですが、これらの投資信託に使用されている指数を確認すると、どうにも成績が良く無いように見受けられ、少なからず良い方向ではないと思う所があります。
成績が良く無いと何が良くないかっていうと、実績を示せないのが非常にマズイ。最近では他の方々を含めたブログ等で実績を上げていることとは思いますが、少なからずこれが一種の宣伝にもなり得るワケで、これを見た投資初心者の方々に影響が出るのが困りものだという事です。
投資初心者の方が、何らかの形でつみたてNISAの実績を公開するブログに到達し、その内容を見た際に損をしている状況であったとしたら、あまり良い影響を与えないことは少なからずあるでしょう。もちろん私のブログでもiDeCoの良く無い成績だって上げていますので、自身に刺さる内容ではあります。
そして、言い過ぎなのは承知の上ですが、つみたてNISAの成績を上げている方というのは私個人の所感ではスポーツ選手のようなモノではないかと考えています。個人の特色がでる投資信託のポートフォリオというモノを構築し、その成績をブログに上げて評価する。それを見た方々はその成績に感情を持ち、さらには唸るという状況が発生するためです。
このため、ある意味でつみたてNISAという将来に関わるものに対し、夢を与える事もあり得ると思っている事から、昨今の市場に渦巻く環境の悪さにタイミングが悪すぎたという感情を抱いています。
これがもし、アベノミクスが始まる前の相場でつみたてNISAが開始されていれば、含み益の大きさから話題性を大きく持つことになるため、普及が促進されたとも妄想をする所はあります。ただし口座開設をするタイミングは人それぞれという事もありますので、その後の相場で必ず悪い相場から開始した方は含み損を見続けるという状況もあり得るのですが、つみたてNISAとiDeCoについてはおおよその設計が20年近くの長期保有を想定しているため、何らかの形で市場の恩恵を受ける事が出来るはずです。
何にせよ、最近は何かとつみたてNISAを普及させる為には何が必要であるのかとモヤモヤする時もありますが、答え合わせは20年ほど先の話となりますので、未来を見据えなければなりません。