普段、私たちがサービスを享受する時には、必ずと言って良いほど値段を気にします。勿論そのサービスの値段が安ければ安いほど、自身が受け取る事の出来る利益が大きいからです。
このサービスの享受による利益を投資のケースで言い換えると、利回りという言葉で収束されることになるのですよね。株式を購入する際に、配当の利回りは何パーセントであるかという類のことです。
でも、これは過去の実績が数値として明確に示されているから理解できる事なのですよね。つまり、どの銘柄が1年間で幾らの配当出して、価格から計算すると利回り何パーセントである、このような単純な計算で分かります。(その計算を出すための数値を集めるのが面倒でもあります)
これは投資の分野は数値で多くが記録されやすいという、過去方向に対する強みだと思っています。でも未来は不確定なので数値的にはめっぽう弱いですよね。
でも数値の話で言えば、サービスっていうのは非常に考え方が難しくなるのですよね。数値として表すのが本当に難しい分野です。
これってサービスを提供する側だけでなく、サービスを受ける人の価値感に差異があることもそうですが、比較する対象を抽出することが難しいという難点があります。
サービスは数値化が難しい
サービスには基準というものが決定しにくいです。これは諸々の要因があって常に変化を続けるので、一概に結論を出すことが難しい分野と認識しています。
言うなれば経験則で算出する必要があり、積み重ねたものから割り出すことになるので、その労力はかなり大きなものとなります。それは多くは財産にもなり得るレベルのものです。
私もサービスを値段とするなら幾らか、という打算的なものを考える事がありますが、よくよく過剰な判断を下していることも良くあります。お客さんに提示して、「この値段で大丈夫?」と言われることもあります。
ITの分野で言えばSLAというものによってサービスを決定・合意することによって基準を定める事がありますが、この中では偏りが発生することは良くある話で、お金に見合わないサービスとなってしまう話もよくある事です。
何故サービスについて記述しているかと言うと
過去の話になりますが、仕事の際にシステム不具合が発生して、業務の継続が不可となるレベルの自体が発生しました。現場はかなり混乱に陥り、メーカ対応しか収束が不可となるような事態です。
その際にはメーカの方が即日対応して頂いたこともあって、即座に事態を収束して頂くことが出来ました。でもこのメーカ対応費って安くは無いのですよね。
もちろん普段なにも無ければこの対応費を支払う事もありませんが、それを支払うだけで事態を収束して頂けるというのは、お金に見合う価値以上のものがあるのではないかと常々と思う所です。
普段の軽い不具合であれば「ちょっと高いなぁ」と思ってしまう時があるのは隠せない事実ですが、致命的な事態が起こればこれだけの金額を支払う価値があると考える事も良くあって、サービスの価値と数値化って本当に難しいと実感する次第です。
なお、このことは自身の事に刺さる部分でもあるため、自身への戒めだと言えます。仕事をしている限り、サービスと言う単語て集約される何らかの業務を行っているからです。