【米国ETF・AGG】iシェアーズ・コア 米国総合債券市場 ETFの評価-安定したインカムを受け取るための商品

今回のブログ記事は、米国の債券詰め合わせETFであるiシェアーズ・コア 米国総合債券市場 ETF(AGG)を記載していきます。

分配金(配当)利回りも2%台後半で、分配頻度は毎月という面白い商品です。また暴落時には株と比較して強い耐性があることから、認知のあるETFではあります。

早速内容を記載して行きますが、本記事の情報は2019年4月8日時点での情報となります。

概要

債券には様々な種類がありますが、その中でも主に以下の米国債券をブレンドして作り上げた商品がこのAGGとなります。

  • 米国国債
  • 政府保証付不動産担保証券(投資適格モーゲージ・パススルー証券)
  • 米国企業の社債(投資適格社債)

商品の構成として、利金(配当)はそこそこある圧倒的な信用を持つ米国政府の国債を多く保有して足元を固めつつ、それより信用は低いが利回りの良い社債などを組み合わせて、安定したインカム得るというスタイルになっています。

またリーマンショックの際には、株式と比較すると下落幅をかなり抑えたことから注目を浴びた商品であり、債券らしくその役割を果たすことが期待できますが、ただし市場の影響を受けるため、マイナスのリターンへと推移する可能性のある商品でもあります。

その状況として1点挙げられるのが、米国の利上げ局面においては米国国債の価格が減少し、AGG自体の価格も大きく下がる状況です。そのため、期間によってはマイナス側へと推移することがあります。




構成

対象インデックス ブルームバーグ・バークレイズ米国総合 インデックス
構成銘柄数 7184
分配金利回り 2.86%
経費率(信託報酬) 0.05%
分配頻度 毎月
投資対象 米国債券(米国政府・社債等)

分配金利回りは2.86%とそこそこであり、そこそこのインカムゲインを得ることが可能な商品です。

そして構成銘柄数は7184と非常に多いですが、これは主に様々な企業の社債を保有しているためです。

また信託報酬は0.05%と申し分のない低さと言えるでしょう。この数値はVanguard社のBNDと同等の信託報酬であるため、意識して設定しているものだと推測します。

上位10銘柄

順位 保有銘柄 構成比
1 米国政府の国債 39.53%
2 政府保証付不動産担保証券 27.54%
3 資本財・サービス 15.13%
4 金融機関 8.02%
5 政府機関 2.48%
6 商業用不動産担保証券 1.93%
7 公益 1.78%
8 国際機関 1.26%
9 ソブリン債 1.01%
10 地方自治体 0.83%

米国政府の国債を39%付近で保有して土台を形成しています。そして後に政府保証付不動産担保証券(モーゲージ証券)と社債が続きます。

一部の構成に資本財・サービス、金融機関、公益がありますが、これは社債の事を指しています。これらによって5千近くの社債に投資可能であるため、凄まじい数の社債に投資可能なETFとも言えます。

信用格付け

信用格付 比率
AAA 72.47%
AA 2.66%
A 10.26%
BBB 14.11%

米国政府の国債と、政府保証付不動産担保証券(モーゲージ証券)の比率が高いため、AAAの比率を主体としています。ちなみにモーゲージ証券は米国政府の発行もしくは保証を与えられた金融商品です。

社債については投資適格社債で構成されています。これは第三者機関からの格付けがBBB以上のものを示しますが、比較的に債務不履行となりにくい、つまり比較的に信用力の高い債券を指しています。

トータルリターンは長期でそこそこである

年率平均
1年 3年 5年 10年 設定来
4.45% 1.98% 2.7% 3.64% 3.88%

記事を記載している時点では米国の利上げが停止している状態にあるため、結果としてAGGの価格が上がり、1年という短期では中々のリターンとなっています。

ですが金利の変動に伴うリターンではあまり参考にはならないため、10年以上の長期間で見ると、3.64%と十分な値です。

そして設定来は3.88%となっていますので、AGGの設定日となる2003年9月22日よりずっと保有した場合は、年率平均でそれだけのトータルリターンを得ることが出来た、というデータが存在している事を示しています。

金融危機の際には価格が多少下がる

まずリーマンショック時を含むチャートを示します。

青がAGGで、緑がS&P500となりますが、左端にある赤い縦線がリーマンショック発生時です。

S&P500はガッツリ下がっていますが、AGGは少しだけ下落している事が分かります。AGGは国債主体ということもあって流石の防御力と言えます。

通常の金融危機が発生した際は信用の高い国債に買いが殺到しやすい訳ですが、リーマンショック時にはそのセオリー通り米国国債に買いが集中しました。

ですが米国国債を含むAGGは価格が下落しました。これは何故かというと、AGGは社債を含むETFであるからです。

社債は企業の業績に影響が出るような場合は最悪で債務不履行となる危険性も考えられますから、有事の際は売り込まれます。そのためリーマンショック時には社債に足を引っ張られてAGGは下落をしています。

ただし、リーマンショック時にはAGGが最大-9%前後の下落となっていますが、S&Pなどが最大47~53%近い下落となっていることを考えると、かなり下落は抑えられているという事になるでしょう。ただやはり金融危機においては下がるということは事実です。




総括

AGGを保有する場合は、米国が金利上昇政策を取っている状況では値下がりの圧力に耐える必要があります。

しかし金利が安定する局面では価格も安定しますので、比較的に安心して見ている事の出来るETFではありますが、金融危機の際には多少の下落が発生するという事も忘れてはなりません。

そもそもですが、AGGは安定したインカムを狙うETFです。ポートフォリオ上に設置して、毎月そこそこの安定したインカムを受ける事が主目的のETFです。

株式の様に大きな利益を狙う事は難しいですが、足元を固めるという意味では効果的なETFと言えます。AGGを一つ保有することで、信用力が高い様々な債券を持つことができ、十分なインカムを得ることが出来ますので、その点を考えるとかなりの良商品です。

終わりに

投稿した全ての米国株・ETFの評価記事を以下に貼り付けておきますので、お時間がある時にご確認を頂ければ幸いです。

・米国株・ETF 評価記事一覧

また月並みではありますが、投資は政治・経済に大きく左右される先の見通しが極めて困難で混沌とした世界であるため、確証が得られません。そのため投資は自己責任でお願いしてしまうことをご容赦ください。


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