資産運用、つまり投資の目的としてはお金を増やす事になりますが、もう少し潜在的な所を見て考えると、それはお金の不安を取り除くことだと認識しています。
今の日本は給与が増えにくく、ましてや税金や年金の増税により手取りは増えないという悪循環に陥っている所も多いです。いくら働いても報われにくいというのが現実で起こっている事です。
また将来の日本は人口減少等によって積みに近い状態となっており、人口ボーナスによる経済拡大が見込まれない以上、経済は縮小していき、また高齢化社会という恐ろしい時代に突入することが見込まれています。
場合によっては電気・ガス・水道・通信のインフラにおいては、数十年後の世界ではとある時間帯は全くガスが出ないなど、その様な状態になる可能性もあります。また通信だってパケット配給制になるかもしれません。
そして私達、労働世代の老後はかなりシビアになることも予想され、定年でゴールなんてものは存在しないくらいの環境も考えられます。定年になれば老人人材サービスに登録して即労働に復帰かもしれません。
年を取って頭の回転が遅くなり、体は弱ってきたのに労働を迫られる社会が一般的となるかもしれません。またボランティア参加の義務化というのもありえます。
ただ実際は日本だけでなく、他国もその様な不安を十分なほどに持っており、また政策や情勢などで致命的な欠点を抱えていたりするため、一概に日本が絶望的だとも言い切れないのですが、その様な現実がある事は認識しておく必要があります。
この様に不安を並べると湯水の様に湧いてくるワケでして
要は将来は不安だらけということを言いたいのです。この不安という感情は非常に厄介で、人の感情でも脳にダイレクトに影響を与える程のモノという認識が私の中であります。
この不安によって思考は鈍り、視野は狭くなります。素晴らしいアイデアも湧きにくくなり、頭の回転が顕著に遅くなることから判断能力も低下するぐらいです。
ただ今回の記事では、この不安という感情に結びつける要因として、お金の不安という領域にピックアップしますが、これを解消する手段としては様々あります。
仕事で成果を出して給与を上げる、資格を取って手当を得る、転職する、副業を行う等があります。これらの手段を講じる事によって、仕事での給与もそうですが、それ以外に自身の時間やエネルギーを対価としてお金を得る事が出来ます。
ただし実際は新事業を開拓するというレベルになるものが多く、かなりキツイのが現状です。自身のプライベートを切り売りする覚悟が必要なものばかりです。
ですが、お金を資産運用によって増やすという方法があります。私が過去にどうやればお金を増やすことが出来るかと考えた時に、一番ハードルが低いと考えたのが投資によってお金を増やすという方法でした。
お金による不安を解決する手段の一つとして投資を選んだ
その当時を振り返ると、将来を考えた時にお金に関しては不安しかありませんでした。じゃあその不安を緩和するためにどうすればいいか、そう考えた時に出てきたのが投資でした。
結局のところ、私が投資を始めた深層心理としては、お金の不安と言う感情の対策が含まれていた、という事です。これは人によって様々だとは思いますが、私の場合はこの通りでした。
投資によってお金の不安が解決されたかというと、かなりマシになったと認識しています。投資はマイナスになる事もあるので、一概にプラスの利点だけを得る事が出来たという訳ではありませんが、お金を増やす選択・手段を一つ増やすことが出来たという観点から、不安が少し取り除けたという状態です。
つまり、私はお金による「不安」という感情を少しでも取り除くことを目的として、投資を行っています。
おわりに
お金は薬にもなるし毒にもなる、両面性を持つものです。お金という権力を行使する人の行動によって性質が変化するので、その両面を見る必要があります。
そのお金を薬とするために資産運用があるわけですが、これはお金を派遣・出向させて働いてもらい、そのリターンを得るものだと考えています。これって事業を行っている様な感覚になりませんか。
正直な所、この派遣・出向という単語は個人的にあまり好きではありませんが、ちょっとしたお金に労働を依頼する側の立場として表現するために用いました。