今回のブログ記事はニッセイ日経平均インデックスファンドを記載して行きます。日経平均の投資信託は多く存在しますが、その中で信託報酬の低さではトップを争うほどの商品です。
では早速内容を記載していきます。なお、本記事の情報は2018年11月8日時点での情報となります。
基本情報
対象インデックス | 日経平均トータルリターン・インデックス(日経225)(配当込み) |
信託報酬 | 0.17172% |
実質コスト | 0.208% |
販売手数料 | ノーロード |
投資信託の分配金 | 今のところなし |
投資対象 | 日本(日経225銘柄) |
構成銘柄 | 225 |
純資産 | 52億円 |
信託報酬は0.17172%と文句なしの低さで、かつ実質コストも0.208%と抑えられており、設定日が2016年11月21日という若い商品であるにも関わらずこの値を叩き出しているため、流石ニッセイと言える程の運用の上手さです。
ちなみに日経平均自体の配当利回りは2%近くを推移しており、この投資信託は分配金を今のところは出していないことから、実際にファンドに分配金が入る頃には課税を引いた後の分配金が入り、ファンド内部で再投資されることでしょう。
なお純資産については52億円であり、十分な速度で資金が流入していることから償還の危険性はなさそうです。
上位10銘柄を確認
銘柄名 | 比率 |
ファーストリテイリング | 8.9% |
ソフトバンクグループ | 5.3% |
ファナック | 3.3% |
KDDI | 2.9% |
東京エレクトロン | 2.4% |
ダイキン工業 | 2.3% |
京セラ | 2.1% |
テルモ | 2.1% |
TDK | 1.9% |
ユニー・ファミリーマートHD | 1.8% |
日経平均225らしく、ファストリとソフトバンクの双璧によって成り立っている構成となっています。この2つの業績が大きく左右する指数になっている事が日経の欠点ではありますが、業績を大きく上げて指数をけん引しているとも言えます。
セクター比率はハイテク機器が多め
業種 | 比率 |
電気機器 | 17.0% |
小売業 | 12.8% |
情報・通信業 | 11.5% |
化学 | 8.8% |
医薬品 | 8.6% |
輸送用機器 | 5.7% |
機械 | 5.1% |
サービス業 | 4.7% |
食料品 | 4.5% |
精密機器 | 3.2% |
電気機器や情報業、精密機器、機械など日本らしい構成です。日本は電子機器産業などのハイテク機器で成り立っている縮図が見えます。
また小売業も影響が強く、これはファストリ、ユニファミマ、セブン、イオンなどが指数をけん引しているためです。
トータルリターンは日経平均通りに近似して運用されている
配当込みのトータルリターンを見て行きましょう。データについてはmyINDEXより取得しており、2018年9月末時点でのデータとなります。
投資信託/指数 | リターン(年率) | |||
1年 | 3年 | 5年 | 10年 | |
日経平均株価 (配当なし) |
18.5 | 11.5 | 10.8 | 7.9 |
ニッセイ日経平均 インデックスファンド |
20.6 | ー | ー | ー |
日経平均株価の方はインデックスそのもので、かつ「配当なし」の方を記載していますが、ニッセイと比較すると配当の2%程を含めた値で1年リターンを叩き出しているため、申し分ない運用をしていると言えます。
ちなみにニッセイの方はまだ若い商品であるため、1年リターンしかありません。
そして、もちろんこの表は日銀のETF買い付けによって成り立つ過去リターンということもあるため、今後は日本の政策や、日銀の方針によって大きく異なってくるでしょう。
また日銀が、ETF買い付けの方針を日経平均からTOPIXへと変更したことも、今後の値動きに変化が出るかもしれません。
日経平均に投資する金融商品の中では、信託報酬はETFが最安値
信託報酬だけの話をしますと、以下の商品が最安値です。
- 【1329】iシェアーズ 日経225 ETF:信託報酬0.1134%
流石のBLACK LOCK社と言える信託報酬の低さであり、ここだけを気にするのであればETFの買い付けも良いでしょう。市場で売買できる流動性の高いETFを購入し、分配金を手元に受け取る方法もアリでしょう。
ですがニッセイの方は、分配金さえ出なければファンド内部で再投資されるため、課税繰り延べと分配金再投資という観点から、信託報酬が少し高くても相応の強みがあります。
総括
日経平均225に投資するため良くも悪くも大型株に特化することとなりますが、投資信託で日経平均への投資を目論むのであれば、文句なしの商品です。
日経平均に投資する商品ではベストの一つ
- 投資信託では信託報酬が最安値で、実質コストも低い
- 分配金が出ていないため、課税繰り延べと分配金再投資が効く
ただ信託報酬については、同じ低信託報酬バトルを繰り広げているeMAXIS Slim国内株式(日経平均)との比較を、継続的に続けて行く必要ではある部分だと考えます。
終わりに
全ての投資信託の評価記事を以下に貼り付けておきますので、お時間がある時に見て頂ければ幸いです。
そして月並みではありますが、投資は政治・経済に大きく左右される先の見通しが極めて困難で混沌とした世界であるため、確証が得られません。そのため投資は自己責任でお願いしてしまうことをご容赦ください。