株主優待におけるつなぎ売りの魅力

2020年4月13日

日本は株主優待なるものがありますが、これは日本に住む私たちが享受可能な制度であり、海外に住む投資家などはこの恩恵を受けることが出来ません。

上手く活用すれば個人株主にとって非常に利益のある制度ではあるのですが、株主優待目当てで保有していると経営悪化により優待廃止ということも十分に可能性があり、そのため保有していた株価も下落して大きな含み損を抱るリスクだってあります。

しかしこれを回避する方法としてつなぎ売りと言う方法があるわけでして、株価が下落・上昇しようがお構いなしの低リスクで優待を取得できるチート制度です。

実際のところは、「現物購入・一般信用売・現渡」の手数料と諸経費で元本は数百円と削れていく訳ですが、ただ銘柄を選べば良いリターンを得ることが可能です。そのため株式保有というリスクを負うことなく利益を得ることが出来ることから、私としては日本株が持つチート制度だと思っています。

なお、金券系を受け取ると本来は課税が生じる部分ではあるのですが、グレーな領域として国に黙認されているというのが現状です。

そして金券ショップを活用すると銘柄によっては10%以上の利回りを得ることがあるのですが、課税の問題が発生するのでこの記事では触れないこととしますので、お察し頂けますと幸いです。

さて前置きは以上として内容について記述していきます。

 

■もし半年間つなぎ売りが成功していたらどうなるか

設定として、約100万円を口座に入れていた場合はどれだけのつなぎ売りが可能かを半年間の間にピックアップしてみました。超簡易シミュレーションです。情報に関しては下記のサイト様の情報を参考にさせて頂きました。

また、購入金額の列は株式を買うだけしか考慮しておりませんので、信用売りは別途かかるという事をご考慮ください。

●楽しい株主優待・配当 様

コード 銘柄 内容 購入金額
(信用売り分未考慮)
1月 2590 ダイドーグループホールディングス 3,000円相当 597,000円
2月 2300 きょくとう QUOカード1,000円 63,500円
2178 トライステージ QUOカード1,000円 166,400円
3048 ビックカメラ 2,000円相当金券 164,200円
3月 1734 北弘電社 QUOカード3,000円 395,000円
2469 ヒビノ QUOカード2,000円 135,100円
4月 3475 グッドコムアセット QUOカード2,000円 171,300円
1383 ベルグアース メロン2玉セット(4000円相当) 198,000円
5月 6552 GameWith QUOカード1,000円 122,200円
3892 岡山製紙 QUOカード1,000円 80,400円
7487 小津産業 QUOカード1,000円 199,400円
6月 3197 すかいらーくホールディングス 3,000円相当優待カード 162,700円
6542 FCホールディングス QUOカード3,000円 87,100円
8508 Jトラスト 2500分楽天ポイント 265,800円
合計 29500円相当

実際のところは諸経費などを厳しめに見積もって利益は20000円前後が関の山とは考えますが、それでも半年間の利回りとすると2%となるでしょう。

簡易に使用可能な金券を多めにピックアップしましたが、ちなみに相当な悪条件で抽出しています。外食産業などを含めたさらに良い利回りの商品をつなぎ売りすることが出来れば、半年で50000円の利益を出すことが可能と考えます。

ただ証券会社によって経費が異なるため、最終的に利益が異なってくる点も注意です。楽天証券などのいちにち信用などが使用できればコストを抑えることが可能ではありますが、その証券会社における一般信用売り在庫の有無によっても左右されます。

しかし人気の優待に関しては在庫が直ぐに尽きるため、人気が高まりユーザが増えたつなぎ売りを出来ないことが多くになっているのが現状です。

■つなぎ売りの注意点

基本的な事で恐縮ですが、私が思いつく限りでは下記の点が注意事項です。

  • 必ず一般信用で行う(制度信用では逆日歩により大損をする可能性ある)
  • 一般信用売りするため追証に注意
  • 一般信用売りにおいて証券会社の在庫はあるか
  • 株主優待は廃止していないか
  • 現在の株価では手数料負けしないか

この中で一番ヤバイのは逆日歩です。私は過去に制度信用を使わざるを得ない状況に陥り、やむを得ず使用したところ逆日歩を食らい-9000円の損が出た事があります。ですので、逆日歩を食らわない一般信用などを必ず使用しましょう。

もし一般信用が使えない場合は素直にあきらめる方が得策とも言えます。

また一般信用において証券会社の在庫が付きていることに気づかず、「買 → 在庫無しで売れない」となるミスも考えられますので、通常は「売 → 買」の順でやることによって多くはこのミスを回避できます。

 

■つなぎ売りのデメリット

このつなぎ売り職人に就職するにあたり、厄介なのが非常に管理が面倒だという事です。パッと思いつくだけで以下のデメリットがあります。

  • 権利付き最終日の把握
  • つなぎ売りする銘柄の選定
  • 「売り・買い → 現渡」の作業が面倒である
  • 大型商品の場合、荷物を受け取らなければならない
  • 優待券を使用できる店が近くにない
  • 優待券を消化するのに交通費が掛かる
  • 優待券を消化しきれない

この通り管理が非常に面倒臭い部分もあるため、その部分を許容できる空き時間と精神的な余裕があるか、そういった観点でも左右されることでしょう。

最初は1銘柄でお試しして、慣れれば徐々につなぎ売る量を増やして行けば良いかもしれません。様々な他のブロガー様の記事を拝見すると、月に10数銘柄をコンスタントにつなぎ売っている方々もいるため、そのバイタリティを見習わなければと思う所です。

■終わりとその他

また私がつなぎ売りで一点注目しているのが、ポートフォリオにつなぎ売り領域を設けると、そこは実質としてキャッシュで保持され続けるという点です。つまりキャッシュを確保しつつ株主優待で利益を得る事が可能であるため、暴落に備えつつ利益は得て行くというスタイルを取ることだって可能です。

また家族をお持ちの方は、食べ物やジュースの優待品を受け取ることによりにも家族サービスにも繋がるため、サプライズで取るなり、家族と一緒にどれが欲しいと選ぶなり、つなぎ売りを試されてはいかがでしょうか。