WealthNaviのコラムを見ていたところ、少々面白い記事があったので紹介です。
ウェルスナビ-なぜWealthNaviは「米国株だけ」に投資しないのか
※WealthNaviのコラムページへ遷移します(外部リンク)
このコラムで記載されていることは、アセットや国によってリターンは年ごとに異なるので、米国一辺倒の投資ではなく分散しているという内容です。
その中からつまんで説明すると、まずWealthNaviは以下のETFの7戦士を保有しています。
- 米国株(VTI)
- 日欧株(VEA)
- 新興国株(VWO)
- 米国債券(AGG)
- 金(GLD)
- 不動産(IYR)
- 物価連動債(TIP)
この中で1年間の内に最大のリターンを出す商品は年によって異なり、10年間で見ると以下の通りとなっています。
出典:ウェルスナビ-コラムより
リターンの順位にすると米国株が一強という訳ではなく、新興国も強いボラリティの中で高いリターンを出す年もあるという事です。
しかし年率でいくら下がって、いくら上がっているのかが重要な部分でもあります。しかしその資料も開示されています。
出典:ウェルスナビ-コラムより
色を見分けるのが難しいですが、とにかく新興国はボラリティが高いですね。プラスとマイナスの差が非常に激しく、上下に極端にブレている印象です。
変わって米国株はマイナスリターンが無く、辛うじてプラスの年もあれば、大きくプラスの年もあります。しかし2018年の残りわずかでマイナスとなる可能性もあり、また数年後もマイナスで推移する可能性もあるため過信はできないでしょう。
なお日欧株それなりにプラスで推移することが多いですが、意外にボラリティが高く、ここは米国という先進国と比較すると明暗の差が分かれているイメージです。
ここでいきなり話の方向性を変えてしまいますが、WealthNaviは定期積立を推奨しており、これは長期投資においては安くなった新興国などをナンピンしつつ、上がるのを待つというスタンスを感じるところもあり、eMAXIS Slim(3地域均等型)の考えに似ているのではないかなと勝手に思っている所があります。
このためアセットや国を分けて投資することの意義を少し垣間見ることが出来る、面白いコラムを拝見させて頂きました。
その他と連絡事項
最近は金融機関のコラムを漁っていますが、これが中々面白いです。最近は日興アセットマネジメントやシンプレクスなどのコラムでETF関連の記事を見ています。個人的にはETFの考え方や分配金の話などが面白く、時間泥棒をされ続ける毎日が続きます。
そして12月は業務多忙により、記事の更新が2~3日に一回と遅くなりそうです。