IPOとは新規上場と呼ばれ、会社が新規に証券取引所に上場することを意味します。内容としては、新規で株式を発行して市場に売り出し、設備投資や新しい事業のためにお金を調達するものです。
簡単に纏めると、企業としてはお金が欲しい、だから銀行から借りるという方法を取るのではなく、株を作って証券取引所で売ってお金を市場から手に入れるということです。
■IPOの良い所
IPOはローリスク・ハイリターンと言われており、その理由として銘柄の評価が一部サイト様で行われているため、上手く選定できればハズレを引くケースが少ないことと、あとは証券取引所に上場した初日には「この価格で売りますよ」と設定した価格から大きく上がる銘柄が多いことから、そう巷では言われています。
つまりIPOは用法容量を守れば大きな利益を得ることが出来ます。例を挙げるとすれば以下の通り。
上場日 | 銘柄名 | 売り出し価格 | 初値 | 損益(税含まず) |
2017年11月29日 | トレードワークス | 2200 | 13600 | 11400 |
2017年9月26日 | 壽屋 | 2000 | 2650 | 650 |
この2件は、大きく値が上がったものと、そこそこ値が上がったものを挙げています。税金はこの際計算しませんが、壽屋にいたっては65000円の利益を得ることができ、トレードワークスに至っては1140000円というトンでもない利益を得ることができています。
ただし、これはプラチナチケットと呼ばれる、市場に流通する枚数が少なかったため異常な高値となっております。通常であれば5000円~20000円くらい儲ければ五の字とも言われています。
この通りIPOは素晴らしいポテンシャルを秘めており、ローリスク・ハイリターンで得られる利益はまさに蜜の味。私はこの蜜を全身で浴びたい。
■IPOの悪い所
予め保有している株式を市場に流すだけのIPOもあり、ゴール案件と呼ばれ大した値の上がらないものもあります。また新規に発行する株式が異常に多い、他社の上場日と被る、業績が良くないなど、値が上がらない要素は幾つかあり、予め銘柄を選定する必要があります。
またその要素の一つとしてよく注目されるのが、VC(ベンチャーキャピタル)と呼ばれる企業がIPOに絡んでいるかどうか、ということも挙げられます。VCは対象とする会社に人員、お金を出資し、事業を再建または拡大を行い企業価値を高めた後にIPOで上場して株を売却して益を得るというケースが多く、このような場合は市場が警戒するため相当良い会社でなければ高値となることが少ないです。
「すかいらーく」については特に顕著な例ですが、上場時にベインキャピタルと呼ばれるVCが全体の91%という凄まじい数を保有していたことがあり、当然ながら初値割れと呼ばれる価格下落に繋がり、投資家の方々を失望の底に叩きつけました。
なお蛇足ですが、その後すかいらーくは後に優待拡大を行いましたが、そのことで値が上がり、しばらくした後にベインキャピタルは保有する株式の大量売却を行っています。そのため株価は下落し、再び私を含めた投資家の方々は失望により地面に冷たいキスをする羽目になったことも今では懐かしく思います。
さらなる蛇の足として、去年に散々話題になった東芝メモリはベインキャピタルと手を組んでいるため、今後の展開に目が離せません。
■ただしIPO株を手に入れるにはお金と抽選が必要
一般の投資家については上場前に抽選に申し込み、当選を祈る必要があります。ですが近年はユーザ数が多く非常に当選確率が低くなっています。
なお申し込みの際には、購入に必要な金額が一時的に拘束され、落選すると戻ってくるという証券会社もあります。ただ抽選自体にお金が掛かるということはなく、最悪で一時的に資金が拘束されるだけで1円と払うことなく必ずお金は戻ってきます。
またSBI証券にはIPOポイントというものがあり、落選するとポイントが溜まり、ポイントを使用して当選することも可能です。つまり数年と忍耐強く貯め続け、数年後にプラチナチケットをゲットすることも可能です。
この件はまだまだ書きたいことはありますが、この辺で。
■私の2017年の成績
もちろん私は複数の口座を利用し、可能な限りIPOに積極的参加を行いました。2017年は94社という多めの新規上場があり、そして市場は良好、最高の環境だったといえます。
その状況の中で、私の2017年の成績においては、以下の結果を残すことが出来ました。この年に出会えたこと、投資家として存在できたことを神に感謝する以外、私としては考えが及びません。
上場日 | 銘柄名 | 売り出し価格 | 初値 | 損益(税含まず) |
なし |
■終わりに
IPOは難しいものです