大和証券でIPO参加とした場合、保有している「ダイワのポイントプログラム」によってチャンス抽選と言うモノが発生し、これによって当選に漏れた方もチャンス抽選という敗者復活戦のようなものによって、チャンス当選と言うモノが可能でした。
しかし、このポイントプログラム自体が2021年3 月31日に廃止されることになった模様です。これによって株主優待によるポイントプログラム取得が不可能となるため、IPOのチャンス抽選を目的として大和証券の株式を保有している方には、何かと影響の大きい変更と言えるのではないでしょうか。
概要
グループ中期経営計画によって、大和証券の各種サービスが変更となりました。その変更とは以下の4点となります。
- 一部書面の郵送停止
- 「ダイワのポイントプログラム」のサービス廃止
- 「プレミアムサービスの口座管理料の無料優遇拡充」
- 「大和証券本・支店ATM サービスの停止」および「ゆうちょ銀行ATM の出金手数料無料化」
題名だけ見ると分かりづらいですが、一言で纏めると、全体的にスリム化したという印象です。つまり既存の効率的でないサービスを廃止し、コスト負荷を軽くするということですね。
この4点のうち、今回は2の「ダイワのポイントプログラム」のサービス廃止について記述しますが、その他の項目については以下の大和証券へのリンクに詳細が書かれています。
pdfファイル:お客様向けサービスの一部変更および廃止のお知らせ(外部リンク)
「ダイワのポイントプログラム」のサービス廃止の概要
IPO勢の私としては、今回の変更が「ダイワのポイントプログラム」の廃止というインパクトの大きいモノであるため、この内容だけをピックアップすることを目的としています。
この廃止についてはスケジュールが示されており、それは以下の通りとなっています。
交換 | 2020年3月31日 |
商品・特典などとのポイント交換期間 | 2021年3月31日 |
つまり交換が2020年3月31日であるため、2019年9月の株主優待についてはポイントへの変更が可能だが、それ以降の株主優待についてはポイントプログラムへの付与が出来なくなる、つまり株主優待から選択肢が無くなるという趣旨です。
これによって株主優待によるポイント取得が不可能となるため、実質的に資産が1000万円未満の投資家はチャンス抽選の恩恵を受ける事が難しくなります。厳密には、チャンス抽選に影響のある別のサービスでプレミアムサービスというものがあり、それは変更がないため、今後はチャンス抽選が資産評価額によって決定されることになります。
参考として、その資産評価額によって決定されるプレミアムサービスの概要を以下に示します。
お預かり資産 評価額 |
プレミアム サービスの ステージ |
チャンス 回数 |
5000万~ | プラチナ | 10回 |
3000万~4999万 | ゴールド | 5回 |
1000万~2999万 | シルバー | 3回 |
999万以下 | 無し | 1回 |
資産1000万未満の方については、チャンス回数は一回のみという事です。それ以上のチャンス回数を求める場合は、個人投資家の場合だとかなりハードルが高いものになりそうですね。
株主優待は評価が難しくなった
大和証券の株主優待については、多くの個人投資家の方がIPOのチャンス抽選を目的として取得されていたのではないでしょうか。私もその側の立場でした。
今まではチャンス抽選によってIPOの当選確率が上昇するため、何かと使い勝手の良い株主優待ではありましたが、しかしこのポイント獲得が不可能となったため、ちょっと大和証券の株式を持つ理由がかなり薄れた印象です。
ポイントを選択できなくなることを考えるとかなりの痛手と言えますが、年二回のカタログが届くというのは中々魅力的であることは事実です。しかし、大和証券に割く資金との整合性をどの様に取っていくのかが、今後の争点となりそうです。